2012年8月21日火曜日

PROJECT KAOS

今回は、Roger WatersがPink Floydを脱退してからのソロにおけるライブブートでもご紹介しましょうかね。


「PROJECT KAOS」  3CD-R  録音:AUD/A+

Disc 1
1, Introduction (With Jim Ladd)
2, The Firm - Radioactive
3, Call From The Hall (1)
4, Club Nowhere
5, Call From The Hall (2)
6, Paul Carrack - Tempted
7, Radio Waves
8, Welcome To The Machine
9, Who Needs Information
10, Money
11, Professional Bimbo School
12, In The Flesh
13, Have A Cigar
14, Pigs(3 Different Ones)
15, Wish You Where Here
16, Mother

Disc 2
1, Mollys Song
2, Me Or Him
3, The Powers That Be
4, Intermission with Jim Ladd
5, Calls To Roger
6, "Shredding Alternative" Advertisement
7, Going To Live In LA
8, Sunset Strip
9, Fish Report With A Beat
10, Take Your Filthy Hands Off My Desert
11, Southampton Dock
12, Arnold Layne Video
13, If
14, Every Strangers Eyes
15, Not Now John
16, Another Brick In The Wall, Part I
17, The Happiest Days Of Our Lives
18, Another Brick In The Wall, Part II
19, Nobody Home

Disc 3
1, Home
2, Four Minutes
3, The Side Is Turning
4, Thank You
5, Breath(In The Air)
6, Brain Damage/Eclipse (ここまでが本編ミルウォーキー公演。以下ボートラ)
7, 5:01 AM(The Pros And Cons Of Hitch-Hiking)-Roger Waters Vocals
8, Set The Controls For The Heart Of Sun
9, Breath(In TheAir)/The Great Gig In The Sky-Clare Torry Vocal
10, I Can Tell(Bo Diddley Cover)
11, 5:01 AM(The Pros And Cons Of Hitching)-Paul Carrack Vocals
12, Billy's Blues(Waiting For The Drummer)
13, Outside The Wall-Guest Vocals John Joyce, Jim Haas & Joe Chemay


ブートタイトルと緑が目立つジャケからもお分かりの通り、このブートは、以前こちらの記事でご紹介した1987年のソロアルバム「Radio K.A.O.S.」に伴うツアーのブートです。オーディエンス録音で11/13のミルウォーキー公演を完全収録してあります。さらにボーナスとして同ツアーの他のライブでの音源を全てオーディエンス録音で収録してあり、これ一つでツアーの全貌を楽しむ事が出来るボリューミーな内容となっています。このツアーのブートはほとんど発掘されていないようなので、ありがたいですね。

そして気になるのはその音質ですが、本編のミルウォーキー公演・ボーナストラック共に素晴らしい高音質です。Another Brick In The Wall, Part IIなどで一瞬音が片方のチャンネルに寄ったりする事がありますが、基本的には終始安定したサウンドでライブを聴く事が出来ます。ボーナスのBilly's Blues(Disc3-12)のみ、ちょっとオーディエンスの歓声に演奏が埋もれがちですが、それでも十分聴ける範囲です。


では、ショー自体はどのように進められたかというと、架空のラジオ局Radio K.A.O.S.のDJという設定の人物、ジム・ラッドがあたかもラジオ番組を放送しているかのような演出でライブが行われました。アルバムストーリーにおける主人公ビリーとの電話のやり取りを演じるシーンがあったり、実際に観客の中から人を選んでステージ上でインタビューを行ったり、視聴者からのリクエストという設定で全く別のアーティストの曲を流したり、CMが途中に入ったり・・・といった具合でかなり凝った演出だったようです。実際聴いていると随所にDJジムのトークが入りますし、ロジャー達のライブ演奏もジムの曲紹介があったりします。個人的に面白かったのはフロイドのデビューシングル「Arnold Layne」が会場に流されたこと。どうやらPVが会場に流されたようで、観客も沸いてます。


こうして聴き所満載なライブなのですが、いかんせん演出の都合上かなり長尺のライブ(130分以上)となっています。しかもロジャーたちの演奏以外の箇所(DJジムのしゃべり、リスナーとのトーク、インタビュー、視聴者リクエストなど)がかなり多く、はっきり言ってロジャー達の演奏のみを聴きたい方にとっては少々退屈に感じられるところがあります。このブートをリリースしたAyanamiレーベルは、きちんとそこらへんをトラックで区切ってくれてますので、演奏と直接関係ないところは飛ばしてしまっても良いでしょうね。
そして、「いかにも」な80年代ロックサウンドにアレンジされているフロイド時代の曲も一部ありますが、そこは個人の好みでしょうかね。


とはいえ、壮大なステージをフルで高音質収録している功績はデカいです。結構フロイド時代の曲もプレイしてますので、ソロとフロイド時代の曲がうまい具合に組み込まれたセットリストはお腹いっぱいになれると思いますよ^^
ボーナストラックもあのボ・ディドリーのカバーなど超レアな音源ばかり!CD-Rという点を除けば、かなりクオリティの高いブートですので、個人的にはオススメです。


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