2013年2月23日土曜日

Another Lapse In Japan

ふぅ〜・・・。本日のゼミの合宿が一息つきました笑
とっても充実した一週間でした^^

というわけで今回は先日閉店&移転したBTRの50%OFFセールで購入したPink Floydのブートをご紹介。



「Another Lapse In Japan」  2CD  録音:AUD/A+

Disc 1
1, Shine On You Crazy Diamond
2, Signs Of Life
3, Learning To Fly
4, Yet Another Movie
5, A New Machine Part 1
6, Terminal Frost
7, A New Machine Part 2
8, Sorrow
9, The Dogs Of War
10, On The Turning Away
11, One Of These Days
12, Time

Disc 2
1, The Great Gig In The Sky
2, Wish You Were Here
3, Welcome To The Machine
4, Us And Them
5, Money
6, Another Brick In The Wall (Part2)
7, Comfortably Numb
8, One Slip
9, Run Like Hell


 Pink Floydは、1973年の『狂気』、1975年の『炎〜あなたがここにいてほしい』、1977年の『アニマルズ』、1979年の『The Wall』という世界的大ヒット作を連発していく過程において、徐々にバンド内での主導権がRoger Watersに移っていきます。1983年に発表した『Final Cut』は、もはやPink Floydのアルバムというよりかは実質ロジャーのソロ作品と化していました。そして1985年にロジャーは「バンドは創造性を使い切った」という声明を出し、バンドを脱退。メンバーとの関係はどうしようもないところまで悪化していました。David Gilmourを中心とした残りのメンバーはバンドの活動継続を決めますが、これに脱退したロジャーが激怒。世界を股にかけた大裁判が始まります。結果的に金銭面での支払いなど条件はついたものの、バンドはギルモアを中心とした新生Pink Floydとして生まれ変わりました。
 そして1987年、新作『A Momentary Lapse Of Reason(邦題:「鬱」)』を発表。翌年には1972年以来となる3度目の来日公演が実現しました。今回ご紹介するこのブートはその来日公演から1公演目3/2の日本武道館公演をオーディエンス録音で収録したものです。


まず一聴して思うのは、そのサウンドの分厚さ。ロジャー在籍時のフロイドとはステージに居る人数からして違います笑
11人もステージに居たようで、女性コーラスはもちろんのこと、SEやキーボードなどとにかく音の情報量がものすごいです。一人メンバーが変わっただけでバンドってこんなにも音が派手になるものかとwww
演奏の質も良いと思います。セトリを見ていただければ分かると思うのですが、Shine On You Crazy Diamondでライブが幕を開けると、当時のニューアルバム『A Momentary Lapse Of Reason』の曲を一気に演奏し、15分の休憩後(On The Turning Away演奏後)、歴代フロイド人気ナンバーを演奏しています。ニューアルバムからの曲はSEがこれまで以上に随所にちりばめられて不思議な感じがしますね。また、これはCDブートなので直接感じる事は出来ないのですが、レーザー光線やライト、映像などによる視覚的演出も相当に凄かったらしく、随所にオーディエンスの盛り上がりを聴く事が出来ます。


そしてなにより音質が良い!!同じ日を収録した『The Great Gig In The Budokan』がLighthouseから1月にリリースされてており、そちらとの比較はできていませんが、こちらのブートでも確実に満足できる音質です。今回ご紹介しているブートがリリースされたのは昨年の12月だそうですから、もしかしたらリリース時期的に同じ音源を使っている可能性もありますね。ライブ冒頭のオーディエンスが割と静かなのが気になりますが(ギルモアもLearning To Fly演奏後のMCでそのことに触れてますww)、その後はやっぱり盛り上がってますね笑
低音から高音まで綺麗に収録されており、かつオーディエンスの歓声も鑑賞に邪魔にならないレベルで適度に入っているので、非常にバランスが良いです。


ただ、唯一気になった欠点が一つ。それはディスクの区切り方。上にも書いたようにOn The Turning Awayが演奏された後に15分間の休憩が取られ、その後第2部が始まるのですが、その区切りがDisc 1に来てしまっています(休憩時間の模様はカットされています)。そのため、第2部の流れがDisc 2との切り替わりの関係上ちょっと悪いです。CDの収録時間を節約するためにこうしたのでしょうが、思い切って3枚組にしてくれた方が親切ではあったかなという感じがします。


とはいえ、欠点らしい欠点と言えばこれくらい。プレスCDは当然の事、Godfatherレーベル特有の紙ジャケ仕様で、特典としてブックレットと当時のポスターのミニチュア版がついてくるのも嬉しい限りです。ロジャー脱退後のフロイドを知る意味でも、現在に至るまで最後の来日公演となっているツアーを疑似体験する意味でもこのブートは非常にお得だと言えます。上に書いたLighthouseのブートはこの翌日の公演も収録した大作で、作りが良い分お値段も張る(7800円だったような)ので、手始めに1988年の来日公演を聞いてみたいという人にはGodfatherレーベルの方をお勧めしておきます。値段も3000円ちょっとで買う事が出来ます(自分はBTRの閉店&移転の50%OFFセールで千数百円で購入する事が出来ました笑)。高音質ブートとして必聴!!!!!