2012年10月7日日曜日

In The Flesh

久々のブログ更新になります。申し訳ありません。大学も後期日程が始まり、再び忙しくなっていきそうです。
そんな近況ですが、本日は、Roger Watersのブートを一つご紹介。


「In The Flesh」  2CD  録音:AUD/A+

Disc 1
1, In The Flesh
2, The Thin Ice
3, Another Brick In The Wall, Part I
4, Mother
5, Get Your Filthy Hands Off My Desert
6, Southampton Dock
7, Pigs On The Wing. Part.1
8, Dogs
9, Welcome To The Machine
10, Wish You Are Here
11, Shine On You Crazy Diamond
12, Breathe
13, Time
14, Breathe (Reprise)
15, Great Gig In The Sky

Disc 2
1, Money
2, Every Strangers Eyes
3, The Powers That Be
4, What God Wants, Part I
5, Perfect Sense, Part I
6, It's A Miracle
7, Amused To Death
8, The Happiest Days Of Our Lives ~ Another Brick In The Wall, Part Ⅱ
9, Brain Damage
10, Eclipse
11, Comfortably Numb


1999年から2000年にかけて、突如Roger Watersは久々のツアーを行いました。ロジャーがツアーを行うのは実に1987年の「Radio K.A.O.S.」ツアー以来12年ぶり。ギルモア主導のフロイドとの裁判で事実上敗訴したことによって、権利関係上思うようにフロイドの曲を演奏できなかったり、ソロアルバムのセールスが散々な結果だった為にツアーも実施できなかったロジャーでしたが、ギルモア達とある程度和解したためでしょうか?1999年以降は、演奏する曲も含めてかなりの復活を見せます。


本ブートは、その1999年のライブから7月23日のミルウォーキー公演を収録したタイトルになります。このツアーはのちに「In The Flesh」(同じ名前でわかりにくい笑)というタイトルで2000年6月27日のオレゴン公演がオフィシャル発売されましたが、そのライブとは、セットリストやアレンジが大きく異なっているのがセールスポイントでしょう。例えば、1992年に発売された「死滅遊戯」の収録曲What God Wants, Part Iは、オフィシャルライブ盤では演奏されていませんが、本ブートでは収録されています。また、Pink Floyd時代の曲のでもTimeなどはオフィシャルライブ盤ではロジャーがボーカルを取っているものの、このブートでは、ギター担当のドイル・ブラムホールⅡ世が歌っています。他には、Great Gig In The Skyもオフィシャルライブ盤では収録されていませんね。これまたレアです。


このようにオフィシャルライブ盤の「In the Flesh」と同じツアーであっても、異なるアレンジが随所で味わえたりするので聴き所は多いブートですが、、逆に言うと「完全にアレンジが定まっていない」ということです。要所要所で、ミスが散見されます。上で述べたWhat God Wants, Part Iもギターが入りで音を外しちゃってますし、ロジャー本人もThe Happiest Days Of Our Lives ~ Another Brick In The Wall, Part Ⅱの流れでベースとボーカル両方とも一部音を外しちゃったりしてます。


音質に関しては、録音レベルが小さかった為かボリュームをいつもより大きくする必要があるものの、かなり良好なオーディエンス録音です。どの楽器も音が割れる事なく綺麗に収録されています。強いて言えば、もうちょっと低音がほしかったかな・・・笑


というわけで、まだツアー序盤で慣れていないバンドの感じが伝わってはきますが、2時間半近いライブを高音質オーディエンス録音&プレスCDで楽しめ、またオフィシャルライブ盤では聴く事が出来ない曲が収録されていることを考えれば、おすすめと言えます。ショップでもかなり安く投げ売りされてることが多いので、入手も容易でしょう。