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2014年5月17日土曜日

Journeyman / Eric Clapton (Audio Fidelity Hybrid SACD Remaster)


5/6に発売され、発売初日にAmazonでポチったのが翌日届いていました。今回はそれのレビューです。
本作はEric Claptonが1989年にリリースした「Journeyman」というアルバムなのだけれど、それをAudio Fidelityというアメリカのレーベルが、名エンジニア、スティーブ・ホフマンの手によって独自にリマスタリングを施したのが今回の商品。


Audio Fidelityは、同系統のレーベル、Mobile Fidelityと並んで「音楽ジャンルやアーティストを問わず、マスター音源を借りて独自にリマスタリングをして限定リリース」する、ちょっと変わった高音質作品をリリースし続けるレーベルで、自分はこれまでに同レーベルだとThe Beach Boysの「Pet Sounds」やSimon & Garfunkelの「Parsley Sage, Rosemary and Thyme」などを買ってきた。

本作はリマスタリング以外にもハイブリッドSACDということで、現時点で留学先にSACD再生環境はないものの、帰国後は実家でいけるということで、今回は通常のCD面の感想。本作の一番の魅力であるSACD面は帰国後ということで。

けれど、とりあえず2周くらいアルバムを聴いてみて最初に思うのは、既発の同作に比べて音圧が低めになっている。これはAudio Fidelityのリマスター作品全般によくある傾向。けれどこれは決して悪いことではなくて、むしろ既発の同作は音圧が高すぎた。80年代のクラプトンはシンセサイザーなどを取り入れてくるんだけれど、既発の同作の音は、ステレオで左右に割り振られたシンセの音があまりに食い気味で、中央に配置されたエレキベースの音が殺されて隠れてしまっていた。Bad Loveなんてその一番の犠牲者。本アルバムのベースは全部で3人が起用されているのだが、ネーザン・イースト、ピノ・パラディーノ、ダリル・ジョーンズという有名ベーシスト達が使われているのにもかかわらず、ベースがシンセに食われて消えるというのはあまりにもったいない。

また、同じBad Loveでは、既発の音は中央から聞こえてくるスネアの音がかなりキンキンしていて聴き心地が悪かったのだけれど、今回のリマスターでそれも解消されている。

アルバム全体を通して、音の角がとれて丸くなった印象を受ける。マイルドな感じ。かつ出すべき音はしっかり出して、それぞれの楽器の音の調和がきちんと取れている。さすがはスティーブ・ホフマンといった印象。

クラプトンの本作は、彼のキャリアを考えると、80年代という時代を感じさせるような多少派手なサウンドではあるものの、他の同時代のアーティストに比べると、あくまで「流行りのサウンドちょっと取り入れてみたよ」程度な感じなので、既発のようにあまりに派手なサウンドメイキングにするとかえってクラプトンらしさが損なわれていた。収録内容がいろんな有名アーティストと共演した曲ばかりなので、本来各曲のバラエティに富んでいるはずなのに、一律に過剰装飾だった。しかし今回のリマスターで良い感じに「クラプトンらしい」サウンドが復活したように感じた。Old Loveのロバート・クレイ?のギターソロなんて本当に暖かくなったなぁと感じる。Breaking Pointのフィル・コリンズのドラムもマイルドでありながら太く芯がある。ジョージ・ハリスン作曲の「Run So Far」なんて今回のリマスター効果にぴったり。

というわけで一番気になるSACD面はまだお預けだけれど、CD面でもこれだけ満足できたことだから、SACD面はもっとすごいに違いない。なお、限定リリースのナンバリングは#1287でした〜。たしか5000枚限定だったかな。後、ディスクトレイの下に本作のオリジナル?と思われるLPの写真が載っていました。






2013年5月7日火曜日

The Gunner's Dream

先月4月末に驚きの音源が発掘されました。それはPink Floydを脱退したRoger Watersが、あのEric Claptonをギターに迎えて制作したソロアルバム『ヒッチハイクの賛否両論』のツアーのライブ音源で、1984年7月26日のアメリカはシカゴ公演をSBD音源で完全に収録したものになります。1984年のRoger Watersのソロツアーは、今までAUD録音の音源はいくつも存在していたのですが、SBD音源は今回が初めての登場になるのではと思われます。また、クラプトンがツアーに帯同していたのは1984年までで、翌1985年からの公演については、SBD音源は存在していたものの、クラプトンが参加していないので、今回の音源の登場の重要性がよりお分かりいただけるかと思います笑

当然のごとく、大手ブートレーベルからこの音源が次々と発売されていきました。自分もその中の一つを購入しましたので今日はそのレビューでもしてみたいと思います。



「The Gunner's Dream」  2CD  録音:SBD/A+

Disc 1
1, Intro.
2, Set The Controls For The Heart Of The Sun
3, Money
4, If
5, Welcome To The Machine
6, Have A Cigar
7, Wish You Were Here
8, Pigs On The Wing
9, In The Flesh
10, Nobody Home
11, Hey You
12, The Gunner's Dream

Disc 2
1, 4:30 AM (Apparently They Were Travelling Abroad)
2, 4:33 AM (Running Shoes)
3, 4:37 AM (Arabs With Knives And West German Skies)
4, 4:39 AM (For The First Time Today Part 2)
5, 4:41 AM (Sexual Revolution)
6, 4:47 AM (The Remains Of Our Love)
7, 4:50 AM (Go Fishing)
8, 4:56 AM (For The First Time Today Part 1)
9, 4:58 AM (Dunroamin, Duncarin, Dunlivin)
10, 5:01 AM (The Pros And Cons Of Hitch Hiking)
11, 5:06 AM (Every Strangers Eyes)
12, 5:11 AM (The Moment Of Clarity)
13, Band Introductions
14, Brain Damage
15, Eclipse


僕が購入したのは西新宿のLHで、フロイド専門レーベルであるSigmaレーベルがリリースした『The Gunner's Dream』というタイトルです。まずはその業者の宣伝文から↓。

「ロジャー・ウォーターズがソロとして初めて実施した1984年のツアーから、遂にステレオ・サウンドボードソースが流出しました!ピンク・フロイドの頭脳 ロジャー・ウォーターズの初ソロ・ツアーと言えば、そのプロモート対象となったソロ・アルバム『The Pros And Cons Of Hitch Hiking』同様、友人であるエリック・クラプトンが全面参加したことで当時大きな話題を提供しました。当店でもこのツアーの高音質ステレオ・オーディエンスタイトルをいくつもリリースし、好評を博してまいりました。本ツアーで聴かれたクラプトンのプレイは、全公演で時には主役のロジャーを食ってしまうほどのインパクトを与えた素晴らしいものでしたので、クラプトンマニアにも今なお本ツアーの人気は高い状況です。このたび、突如ネット上にこのツアーから 7月26日のシカゴ公演のステレオ・サウンドボードの完全収録ソースがアップされました。関係者・スタッフからの流出としか思えないものですが、それを逸早くプレスCDでリリースします!さらに本盤には、独自のプロ級マスタリングが施されていることが大きなアドヴァンテージとなっています。ネット上のマスターは元々高音質ながら、若干中音域寄りの音でしたので、中音域を少し落とし、高音域を僅かに上げるマスタリングを施すことによってクリアさが増し、ボー カルが前面に押し出されて各楽器の分離が良くなりました。特にドラムのタムとスネアの音にメリハリがついていることがお判りいただけるでしょう。オフィシャル盤としてリリースされても不思議ではない、極上のサウンドクオリティを獲得しています。ネット音源そのままでは味わえない、当店独自のマスタリング によるグレードアップ盤は、是非とも音に厳しいマニアの方にこそ聴いていただきたいものです。また、マニアならずとも、こよなくピンク・フロイド、ロジャー・ウォータース、エリック・クラプトンの音楽を愛するファンの方々にも聴いていただければきっとご満足いただける内容になっています。このツアーは 第一部がフロイド・ナンバーのオンパレード、第二部が『The Pros And Cons Of Hitch Hiking』の完全再現となっていました。そしてアンコールには、あの『狂気』からのBrain Damage / Eclipseで大団円を迎えるという構成でした。初めて聴くサウンドボードの本盤では、大編成のバックバンドの楽器の音ひとつ一つが粒立ち、ステレオ感の拡がりとともに、この壮大なスケールのパフォーマンスが余すところなく捉えられています。ソロ、オブリガート、スライド・プレイと、ステージ全編におい て多彩な活躍でサポートするクラプトンの演奏の中でも珍しいのは、Wish You Were Hereでローランドのギター・シンセサイザーを使用していたことでしょう。彼はこれに触発されて、翌年の「ビハインド・ザ・サン・ツアー」での Never Make You Cryでもこの楽器、このトーンを流用しました。バックバンドのメンバーは、元キング・クリムゾンのメル・コリンズ、名ドラマー、アンディ・ニューマーク、クィーヴァー、レイジー・レイサーなど古参のブリティッシュ・ロックバンドに在籍した経歴を持つギタリスト、ティム・レンウィックなどを含む実力派の 人たちで固められていました。会場の盛り上がりもピークに達しており、オープニングナンバー終了後には、ロジャーが「No more fireworks please.(花火はやめてくれるかな。)」とアナウンスしているほどです。徹底したリハーサルとメンバーの技量による安定感溢れる演奏をバックに、ロジャーが自分の実力をフルに発揮した伝説のツアーを最高の音質で聴ける本盤は、全フロイドファン、クラプトンファン必携のタイトルです。限定プレスCDゆえ、数に限りがございますので、お早めのオーダーをお願いします。」


 まず音質ですが、宣伝文にある通り、流出ものとは思えない素晴らしい高音質SBD音源です。流出もののライン音源にありがちな、オーディエンスの歓声が小さくて演奏の音もこもりがち、ということは一切ありません。さすがに演奏中の歓声は小さめですが、曲間の盛り上がりは凄まじいです。また、各楽器やボーカルの出力レベルもクリアで迫力があります。曲中に流れるSE(サウンド・エフェクト)が左右に行き来する具合もばっちり捉えられていますし、ブラスやドラム、キーボード、女性コーラスなども音圧十分と言えます。ここまで完璧と言っていい音のバランスから察すると、業者の宣伝文にある通り、本当に内部関係者から流出したものかもしれませんね。

バンドの演奏も素晴らしいです。ライブ構成は、大きく分けて3つの部から構成されています。まず第一部でPink Floyd時代の曲を演奏し、その後20分の休憩を挟んだ後、第二部でソロアルバム『ヒッチハイクの賛否両論』の全曲再現ライブが行われます。そしてその後アンコールで再びPink Floydの曲から、名盤『狂気』に収録されている「Brain Damage」と「Eclipse」の2曲を演奏してライブを〆るといった流れです。
まずあのクラプトンがPink Floydの曲を弾いていること自体が貴重ですが、きちんと自分のものにしてみせています。Ifの曲中で聴かれる彼のアコギソロはソロ途中でオーディエンスの大歓声が上がるほど、素晴らしいプレイです。このライブ最初のハイライトと言って良いでしょうね。また、Wish You Were Hereでは、曲中に彼のギターシンセサイザーを使用したソロがあり、そのために曲の構成を原曲と変えています。あれだけ自分の曲に執拗なこだわりを見せるロジャーが、構成を変更してアレンジを施させているのですから、これはなかなか面白いドキュメントです。また同曲では、イントロと曲中にPink Floydの曲「Paranoid Eyes」のイントロを彷彿とさせるピアノフレーズが付け加えられているのも興味深いポイントでしょう。

クラプトンがフィーチャーされがちですが、やっぱりこのツアーはRoger Watersのソロツアー。主役をきちんとはっています。フロイド時代では考えられなかったようなテンションの高さです。ちょっと怖いくらい笑
Ifの演奏前には、「次の曲はとても・・・、とても静かな曲なんだ」と静かに語りながら演奏を始めます。またIn The Fleshでは、いつも以上に狂気じみたハイテンションキャラを炸裂させ、曲前に「黙れ!!!」とオーディエンスに叫んでいます。歌詞のキャラクターを演じるという意味でかなり役に入ってますね。第二部の『ヒッチハイクの賛否両論』でも、過度気味な歌唱表現がいかにも彼らしいです。まるでささやくような歌い方からスクリームのような甲高い叫び声まで、気持ち悪さと迫力がいつもより2割増です笑
そしてベースのプレイもフロイド時代よりノってますね。In The Fleshなどではフロイド時代にはやらなかった、ベースのトレモロピッキングをしたりしていてご機嫌です。

第二部の『ヒッチハイクの賛否両論』全曲再現演奏については、アルバム制作にクラプトンが参加していたことから彼も慣れていたのか、全体的に第一部よりもさらに引き締まった演奏を聴く事が出来ます。ロジャーのボーカルと女性コーラスが紡ぐ旋律に、クラプトンのブルージーなギターと、King Crimsonにも所属していたメル・コリンズのサックスが綺麗に入り込んできます。「4:33 AM (Running Shoes)」、「4:50 AM (Go Fishing)」、「5:01 AM (The Pros And Cons Of Hitch Hiking)」などは特に聴きごたえがあります。歴代のフロイドのアルバムと比べて酷評されがちなこのアルバムですが、歴史的名盤とまでは行かなくとも十分良作だと自分は思うんですがね・・・。

アンコールの「Brain Damage」と「Eclipse」の2曲は感動の大団円です。会場の盛り上がりもピークに達しています。サウンドも原曲に近い音作りで、SEもばっちり効いてます。ロジャーも曲中で不気味に笑ったりと愛嬌たっぷり?です笑
素晴らしい〆と言えるでしょう。演奏終了後、クラプトンがロジャーの名を紹介してライブは終了します。

なお、Pigs On The WingとIn The Fleshの曲間にカットがあるようですが、聴く分にはなんの問題もありません。またNobody Homeの40秒過ぎに一瞬ノイズが乗ります。欠点らしい欠点はこのくらいでしょうか。


そして冒頭で述べたようにこの音源は複数のブートレーベルがリリースしています。最初に発売したのは、西新宿BFでおなじみ、クラプトン専門レーベルであるMid Valley。こちらは6800円と割高ですが、スリップケース付きの厚型プラケースにプレスのピクチャーディスクでカードが2枚付いているようです。もうひとつはHighlandレーベル。こちらはプログレ系のバンドを中心にリリースしているレーベルですが、CD-Rでのリリースです。基本的にこっちは無視してしまって良いでしょう。

ちなみに自分が今回購入したSigmaレーベルの本タイトルは、ナンバリング入りステッカー付のプレスCDで3800円でした。しかもおまけとして、同ツアーにクラプトンが参加した最後の公演である、1984年7月31日のカナダはケベック公演を業務用のタイムカウンターが入った状態でプロショット収録したDVD-Rと、2004年のスマトラ沖地震のためのチャリティー番組で、ロジャーとクラプトンが共演して「Wish You Were Here」を演奏した際の番組リハーサルを収録したDVD-Rがもう1枚付いてきました。ケベック公演の画質はお世辞にも良いとは言い難いですが、このツアーのプロショット自体が他に存在しないと思われるので、30分ちょっとの収録とはいえ貴重です。『ヒッチハイクの賛否両論』の曲では、演奏に合わせてバックスクリーンに様々なアニメーションが投影される様子も確認できます。そして、2004年のチャリティー番組のリハーサルを収録したもう1枚のボーナスDVDは、冒頭で所々音声のみの収録になっているところが少しありますが、基本的には良好な画質と音質で、途中で演奏を辞めてしまったテイクも含めて、計5回ほど演奏が試みられている様子がプロショットで捉えられています。中にはイントロのワンフレーズだけでロジャーが演奏を止めてしまったりするテイクもあり、寡黙に引き続けるクラプトンとの対比が印象的です。またこの二人、リハ中ほとんど口を利いていないのですが、最後の方でノってきたのか、ちょっとジャムっぽいことを一瞬やろうとしたりしていて、よく見ているとなかなか面白いですよ。

というわけで、限定生産ではあるものの、より安価なのに同じくプレスCDで、しかもおまけも充実しているので、もしSigmaとMid Valleyどっちかで迷ったらSigmaレーベルの方をお勧めしておきます。ジャケもよりセンスがあるような気もしますし。とはいえ、どちらも大手なブートレーベルなので、Mid Valley版でも買って失敗したと思うことはないかと。フロイドファン、クラプトンファンともにおすすめですよ!^^


 「Lunatic Rave」(Mid Valley版のジャケです)


2012年11月1日木曜日

Mile High City

いやぁ、よくないですなぁ・・・。10月はほとんどブログの更新が出来ませんでした。忙しさを理由にしていますがダメですね。申し訳ないです・・・。
久々となりました今回は、Eric Claptonの1975年デンヴァー公演を収録したブートになります。


「Mile High City」  2CD  録音:SBD/S

Disc 1
1, Stormy Monday
2, Knockin' On The Heaven's Door
3, Badge
4, Can't Find My Way Home
5, Carnival

Disc 2
1, Key To The Highway
2, Teach Me To Be Your Woman
3, Blues Power
4, Little Wing
5, Tell The Truth


いやあ、先日BFを巡ってましたらこんなブツを手に入れました。日本語帯付きで、厚紙コーティング仕様のジャケット、さらにはプレスCDということで、装丁は完璧と言っていいでしょう。このブートをリリースしたのは、以前こちらにご紹介した1987年プロヴィデンス公演を収録したブートと同じTinker Bellというレーベルです。非常に良い仕事をしていると思います。お値段もお手頃だしね^^

肝心の内容についてですが、当時としてはかなりの高音質サウンドボード音源です。オーディエンスの歓声が少し小さく感じるかもしれませんが、そのぶん、バンドの演奏は非常に大きい音で収録されており迫力があります。キーボードの出力バランスも良い感じ。クラプトン自身のギターも調子が良く、BadgeやCarnival、Blues Powerなどではかなり気合いの入った演奏を聴く事が出来ます。


しかし、収録曲数を見てもらえば分かる通り、当日のセトリ全曲を収録している訳ではないようです。また、たしかにかなりの高音質サウンドボード音源ではあるのですが、ほぼ全編に渡って、かすかにシュルシュルと鳴っているヒスノイズのようなものが聴き取れます。以前ご紹介したPink Floydの1970・1971年のBBC音源を収録したブート(Ayanamiレーベル)でも同じようなノイズが確認されましたが、これって一回気づいてしまうと聴くたびに結構耳につくんですよねw
フロイドでも後にそのノイズが無くなったリマスター盤がリリースされましたから、ぜひクラプトンのこの音源もそのような改訂盤が出てくる事を願ってます。

ちなみにBlind Faith時代のCan't Find My Way Homeがセトリに組み込まれているのも興味深いです。この曲では、クラプトン自身はボーカルを取らずに演奏に徹し、歌は女性のボーカリストに任せていますが、うーん、このアレンジ正直好きではないですねぇ・・・。あくまで個人的な考えですが、やっぱこの曲はスティーヴ・ウィンウッドじゃなきゃダメだなと。優しい曲調なので女性ボーカルだと合いやすいというのはあるのでしょうけど、なんかぱっとしないんですよね。面白みに欠けるというか。この日は2曲目にBob Dylanのカバー「Knockin' On The Heaven's Door」も披露していますが、アレンジの出来は雲泥の差があるように思えてなりません。クラプトンのこの曲のカバーは有名ですしね。


というわけで個人的に突っ込みどころはいくつかあるライブなのですが、しっかり押さえるところは押さえているブートだと思いますし、高音質サウンドボード音源で当時のクラプトンの演奏を楽しめるのはデカいと思います。ブート自体の出来も冒頭で述べた通り非常に丁寧なので、持っていて損はないと思いますよ。個人的おすすめトラックは、DIsc 1の2,3,5、Disc 2の1,3,4です。

2012年9月23日日曜日

Divine Providence

おひさしぶりです。サークルの合宿に行ってました。いやー、本当に心の底から楽しかった3泊4日でした笑
というわけで今日からまたブログ再開します。今回はEric Claptonのブートをご紹介。


「Divine Providence」  2CD  録音:SBD/S

Disc 1
1, Crossroads
2, White Room
3, I Shot The Sheriff
4, Hung Up On Your Love
5, Wonderful Tonight
6, Miss You
7, Same Old Blues

Disc 2
1, Tearing Us Apart
2, Holy Mother
3, Badge
4, Let It Rain
5, Cocaine
6, Layla
7, Further On Up The Road
8, Sunshine Of Your Love


ジャケがかなり面白いですねw
このブートは、1987年4月26日のプロヴィデンス公演を収録しています。このライブには、クラプトンのアルバムプロデュースも務めたフィル・コリンズがドラマーとして参加しています。この頃のコリンズは、クラプトンとの仕事の他に、1985年にイギリスとアメリカ両方で開催されたライブ・エイドになんと両方とも参加(イギリスでのパフォーマンス後、コンコルドに乗ってすぐさまアメリカに直行し、そっちでもライブをしたというww)するなど、「世界一忙しい男」と呼ばれた充実した時期だったようです。
そんな彼をドラムに迎えてるのですから、悪いライブになる訳がございません。クラプトン自身もいつも以上にギターが冴え渡ってます。弾きまくってますね〜。ベースのネーザン・イーストとの絡みもバッチリです。個人的にはSame Old Blues, Badge, Let It Rain, Cocaine, Laylaなどがオススメトラックですかねぇ。
1970年代のクラプトンと違って、80年代の彼はエフェクターを強めにかけてますが、これは聴き手の好みの問題でしょうか。僕自身はあまり気にはなりませんでした。


そしてなにより賞賛すべきなのは、その音質!!!このままオフィシャルリリースしても良いくらいの超高音質サウンドボード音源です!これはとにかく素晴らしい。キーボードやコーラスの音も分厚く、迫力があります。低音から高音まで出力レベルも問題ありません。最高のライブが最高の音質で聴ける、たまりませんなw


というわけでこのタイトル、セトリも名曲ばかりですし、超オススメです。ブート初心者の方にも自信を持ってすすめられます。ちなみに自分はこのブートをBFで新品1000円で買う事が出来ました(ネットで調べたら、通常価格は5000円ほどなのかな?)。最後の一枚だったのでラッキーでした。とはいえ廃盤にはなってないようで、まだまだ普通に買えると思います。日本語帯付きで、ジャケと共にコーティング仕様になってるので、豪華な感じもしますよwww

2012年8月31日金曜日

Live @ Big Egg 1st Night

もう、8月も終わりですね、早いのなんのって・・・。



「Live @ Big Egg 1st Night」  2CD  録音:AUD/A+

Disc 1
1, I Want To Tell You
2, Old Brown Shoe
3, Tax Man
4, Give Me Love
5, If I Need Someone
6, Something
7, What Is Life
8, Dark Horse
9, Piggies
10, Pretending
11, Old Love
12, Badge
13, Wonderful Tonight

Disc 2
1, Got My Mind Set On You
2, Cloud Nine
3, Here Comes The Sun
4, My Sweet Lord
5, All Those Years Ago
6, Cheer Down
7, Devil's Radio
8, Isn't It A Pity
9, While My Guitar Gently Weeps
10, Roll Over Beethoven


1991年のジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンによる奇跡のジョイント・ツアーがここ日本だけで12公演行われました。ロックファンなら誰でも一度は耳にした事がある超大物2名が一度に来日するとあって、とても話題を呼んだようです。特にジョージに至っては、来日公演をするのは1966年のビートルズ来日以来!そもそもツアー自体に出るのも17年ぶりだったようです。


そんな歴史的来日公演のうち、10公演目の東京ドーム公演初日をオーディエンス録音で完全収録したブートが今回ご紹介するタイトルになります。
ライブをこなして慣れてきたせいか、ジョージ本人も来日公演序盤に見られた緊張感が無くなり、MCも「ドウモアリガトウ〜!」など日本語MCを連発していていくぶんリラックスしている様子がうかがえます。ただ、Taxmanをプレイする前のMCで「次はビートルズのRubber SoulからTaxmanだ!」と言っているのは、考えにくいですが単なる勘違いなのか、それともかつて「Revolverは僕の中ではRubber Soulの続編なんだ。」と発言していたジョージ個人の考え方によるものなのでしょうかね?


セットリストも豪華です。ビートルズ時代を含めた彼の全キャリアの中から選曲がなされており、途中に数曲クラプトンの曲を入れるというサンドイッチ形式になっています。もちろんクラプトン曲のボーカルはクラプトン本人です。二人の曲を一度に聴けるとあって、お得感もありますねww
さらに、セットリストに含まれるビートルズ曲も、ちょっとマイナーな曲から有名曲までバランスよく配置してあって、好感が持てます。


聴き所は、いろいろありますが、終盤のWhile My Guitar Gently WeepsとRoll Over Beethovenの2曲はやっぱりかなり熱いです。前者はビートルズの録音時からクラプトンがギターを担当した歴史的名曲ですし、後者はこの日14分近い演奏になっていて、各楽器のソロやオーディエンスへのコール&レスポンスなどもあったりして盛り上がりがハンパないです。あと、個人的にはソロアルバム「All Things Must Pass」の収録曲が聴けるのが嬉しいですねぇ〜。


音質も、1991年という年代と東京ドームという劣悪な音響環境を考えれば、かなり良い録音であると言えます。たまにオーディエンスの歓声に演奏が埋もれて聴こえる事がありますが、全編を通して良好な音質です。Here Comes The Sunなどのアコースティックな曲の録音は絶品です。


この日は、来日ツアーの中でもトップクラスの演奏だったと言う人もいるほどで、パフォーマンス、そして音質共に良好なこのブートは非常にオススメです。オフィシャルで出ている来日公演のCDは、クラプトンの曲をばっさりカットしていますし、Roll Over Beethovenの間奏も一部カットしてあるので、やっぱ物足りなさがあります。
あと、CD-RではなくてきちんとプレスCDになっているのもデカいですね^^