2012年2月28日火曜日

The Undertaker

今回ご紹介するブートは、「The Undertaker」というブートです。アーティストはBlind Faith。エリック・クラプトンとスティーブ・ウィンウッドが1969年に数ヶ月だけ結成した伝説のバンドですね。昨年の二人のジョイント来日公演は本当に素晴らしいものでした。
今回のブートはそんなバンドの1969年6月18日、スウェーデンはイエテボリ公演を収録したブツとなっております。

「The Undertaker」  プレス1CD  録音:AUD/A+


1, Well All Right
2, Sleeping In The Ground
3, Sea Of Joy
4, Under My Thumb
5, Can't Find My Way Home
6, Do What You Like
7, Presence Of The Lord
8, Means To An End
9, Had To Cry Today


彼らの唯一のアルバム「Blind Faith」からの収録曲を惜しみなく披露していますね。ストーンズのカバーを披露してるとこもなかなか良いです。
しかし、このブートの売りはなんといっても驚異的な音質!オーディエンス録音ながら、この時代のオーディエンス録音にありがちなモコモコした団子状の音ではなく、音が綺麗にステレオにセパレートされていて非常に聴きやすいです!かなりステージに近いところで録音されたのか、序盤音が割れ気味なとこもありますが、バンドの演奏をダイレクトに感じる事が出来ます。オーディエンスの歓声も演奏中は聴こえず、曲間でしっかり聴こえる感じで、程良いですね^^

肝心のバンドの演奏の方も、クラプトンの生々しいギターとスティーブのハモンドオルガンを中心にクオリティ高い演奏を見せており、聴き所満載です。具体的にちょっと挙げるとするなら、

・Sleeping In The Groundのクラプトンの1分半あたりからのギターソロとそこからのスティーブとの絡み。この辺は彼らにとっては十八番のような感じで演奏も手慣れた感じ。
・Sea Of Joyのスタジオ版よりもヘヴィーなアレンジ。スタジオ版が5分22秒ほどなのに対し、こちらのライブ版は9分以上。6分をちょっと過ぎてスティーブのボーカルが終わったあたりからの流れるようなジャム。
・ストーンズのカバーであるUnder My Thumbでは、オリジナルとの違いを聞き比べてみるのが面白いです。これもBlind Faithの方がオリジナル版より2倍以上長くなっています。アレンジの違いはもちろんの事、よりテクニカルな演奏が聴けます。
・スタジオ版と違ってエレクトリックなアレンジになっているCan't Find My Way Home。スタジオ版よりもロック色がかなり強め。個人的にはスタジオ版の美しく切ないアレンジの方が好みですが、スティーブのキーボードソロなど興味深いアレンジが随所にあります。
・Do What You Likeは、見せ場となる各楽器のソロが回されていく展開が面白いですね。キーボード→ギター→ベース→ドラムの順番で各自のソロが回されていきます。ここの部分のインプロは、彼らのライブにおけるハイライトでしょうね。特にジンジャー・ベイカーの6分以上もあるドラムソロなんてマジで鳥肌たちます!
・ライブの〆にふさわしい曲はやっぱりHad To Cry Todayでしょう!クラプトンの荒っぽく弾くギターソロが心行くまで楽しめます。

Blind Faithというバンドは、よく「Cream時代に比べてクラプトンのギターがおとなしい」だとか「ジンジャー・ベイカーのドラムは、Cream時代とあまりにも違いがなさ過ぎる」なんて言われたりもしてるみたいですが、やっぱすげーよ、このバンドww
こうして彼らが実際に活動していた時のライブを聴くと、その場の緊張感がそのまま感じられるようでたまりません。かっこ良すぎる。

このブート、クラプトン関係では超有名なMid Valleyというメーカーがリリースしております。本当に全編聴き逃せない素晴らしいライブなので、見つけた際はぜひ!!!

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