2012年2月16日木曜日

Cold Frontiers

はい、お久しぶりです。このブログでは初めて取り上げますが、今回はPink Floydのブートをご紹介します!
場所は1972年2月13日の札幌公演、中島スポーツセンターです。彼らにとっては1971年の伝説の初来日公演、箱根アフロディーテ公演に続いて2回目の来日公演であり、その最終日です。

まず収録曲↓

「Cold Frontiers」  1CD-R  録音:AUD/A+


1. Speak To Me ~ Breathe In The Air
2. The Travel Section
3. Time
4. The Mortality Sequence
5. Money
6. Us And Them
7. Dave's Scat
8. The Lunatic Song
9. Eclipse
10. Intermission
11. One Of These Days
12. Tuning
13. Careful With That Axe, Eugene


いやあ、豪華なセトリww
上から見て分かる大きな流れとしては、まず当時の新作であり名盤中の名盤「狂気」の全曲を完全演奏し、そしてその後に「One Of These Days」、「ユージン、斧に気をつけろ!」といった定番曲を演奏するという流れになっています。さらに当日は、ラストに「Echoes」が演奏されたようなので、本当に贅沢でお腹いっぱいになれるライブと言えるでしょうね(残念ながら、今回紹介するタイトルも含め、72年の札幌公演を収録したブートはどれもラストのEchoesが未収録です。元となった音源において録音中にテープの収録時間が切れてしまったか、もしくは警備員にばれたか・・・。真相は分かりませんが、完全収録版がいつかリリースされるのを願いたいところです)。


さてこのCold Frontiersというブート、CD-Rということもあり、コピーブートでしょう。元になったのはおそらくCold Frontという有名なプレスブート。というかこのブートを元に多数のコピーが作られており、結果的にどれも大体同じ音質でこの日の公演を聴く事が出来ます。そして、この音質が72年という年代を考慮しても本当に素晴らしい高音質AUD録音なんです!
会場に流れるSEはもちろんのこと、各楽器やボーカルが非常に鮮明に記録されています。それだけにEchoesが未収録なのは本当に惜しいですねwww


そして上のセトリをご覧になって、「狂気」の収録曲を再現しているとはいえ、見知らぬ曲名がいくつかあることに?となられた方もいるのではないでしょうか。実は、「狂気」が正式にリリースされたのは73年の3月であり、この時期のライブは「狂気」が完成する前の段階なのです。Pink Floydというバンドは、曲の構想がある程度出来上がってくると未発表であっても新曲としてとりあえずツアーで演奏する、というスタイルのバンドであった為にこういうことになっているのですね。最終的に完成した「狂気」とは全く違う印象の曲もあって、かなり面白いです。具体的には、「On The Run」は当時「The Travel Machine」、「The Great Gig In The Sky」は「The Mortality Sequence」、「Any Colour You Like」は「Dave's Scat」、「Brain Damage」は「The Lunatic Song」という曲名になっています。曲調も違っていますねww
完成版の「狂気」よりも実験性は低いサウンドとなっていて(ライブで演奏しなきゃいけないんだから当たり前か)、それぞれのインプロヴィゼーションに静かに耳を傾けるといった印象が強いですかね。ライブが開始されると、歓声よりも拍手が多く鳴っているところからも「聴く」という要素が強めのライブですね(プログレバンドですから、当然のことではあるかもしれませんが)。

だからこそ、この高音質は鑑賞に最適。本当におすすめです!メンバーの調子も良く、メンバー間でずれる事もなく、安定かつのめリ込むような演奏を見せています(Pink Floydというバンドは、日によってライブの出来が非常に分かれるバンドなのでwww)。

元がどれも同じブートなので、基本的にこの日の札幌公演はどのタイトルを買っても外れはしないと思います(別音源あったらごめんなさい)。Pink Floydの1972年の定番音源なので、要チェックです!!YouTubeにCold Frontの音源があったので、参考にどうぞ↓

http://www.youtube.com/watch?v=6B_xQJHjG3M

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