2012年1月2日月曜日

2011年Beady Eye 1st World Tour音源総括

はい、というわけで2012年です!明けましておめでとうございます!
今回は新年一発目ということで、昨年末で最初の世界ツアーを終えたBeady Eyeのライブ音源を総括していきたいと思います。長くなりますが、ご容赦下さい。


まず、Beady Eyeの世界ツアーにおけるセットリストは、基本的に大きく3つに分けることが出来ました。まず、ツアー開始当初のセットリストはこちら↓。

1. Four Letter Word
2. Beatles And Stones
3. Millionaire
4. For Anyone
5. The Roller
6. Wind Up Dream
7. Bring The Light
8. Standing On The Edge Of The Noise
9. Kill For A Dream
10. Three Ring Circus
11. Man of Misery
12. The Beat Goes On
13. The Morning Son
14. Sons Of The Stage


この14曲からBeady Eyeの記念すべき初の世界ツアーがスタートしたわけです。後にオフィシャルでパリ公演がDVD化されたものの、この初期のライブ音源としておすすめなのが、3月9日のロンドン公演です。リアムの声が本当に最高で、なにより素晴らしい音質のAUD音源です。


しかし、決して1曲1曲の長さが長くない彼らの持ち曲の中から、さらに数曲削って14曲を演奏するというのは、さすがに短いと感じたのか、3月25日のロイヤル・アルバート・ホールで開催された、The Whoのロジャー・ダルトリー主催による小児がんの子供達を支援するチャリティーライブ、Teenage Cancer Trustに出演した際、4曲目にTwo Of A Kindが、さらにラスト曲Sons Of The Stageの一つ前にWigwamが加えられました。以後はこの2曲を加えた計16曲で世界ツアーが進められます。この日の音源は数種類存在し、音質が悪いものもあるのですが、Beady Eyeのメンバーの誰かのIEM音源と会場のAUD音源をミックスしたマトリックス音源は、適度なホールエコーもあり、音質の良い「まともな」マトリックス音源と言えるでしょう。リアムの声の調子は、やや疲れた感じもありますが、気合いも入っており、高音域もきちんと歌えていますし、初披露されたWigwamでのシャウトは、鳥肌ものです!僕はこの日の音源はなかなか好きです。

ちなみにこの3日前の22日にBeady Eyeはブリュッセル公演を行っているのですが、この日は、リアムが風邪を引いていた為にのどの調子が悪く、高音域を歌うことになるFor Anyoneが一時的にセットリストから外れ、その代わりにTwo Of A Kindをプレイするという変則的なものとなっています。なので、Two Of A Kindが「初めてプレイされた」という点で言えば、ブリュッセル公演と言えます。前述のように、リアムの声の調子は良くありませんが、音質は非常に安定したAUD音源が残されています。


そして、日本人なら忘れることが出来ないのが、4月3日に彼らが主催した東日本大震災でのチャリティーギグでしょう!ポール・ウェラーやプライマル・スクリームなどのお仲間を集めて、すぐに計画を行動に移してくれたリアム達には、ただただ感謝の念しかありません。2000万円がこのたった1晩で集まり、日本赤十字社に寄付されたようです。
そんな印象的なこの日のチャリティーギグですが、XFMというロンドンのラジオ局が生中継で全出演アーティストのライブを放送しました。そのため、Beady Eyeのライブも高音質SBD音源として残っています。
そしてなんと言っても忘れられないのが、The Beatlesの名曲、Across The Universeのサプライズカバーでしょう!!!日本の為にここまでしてくれるなんて嬉しいですね!

とはいえ このライブ、このように素晴らしい点がいくつもあるのですが、同時に欠点もあります。
まず、リアムの調子が致命的に悪い。今までの喉の調子がoasis末期とは比べ物にならないほど好調だっただけに残念です。
次に楽器やボーカルのミックスが少々悪いことがあげられます。特にBeatles And Stonesでは、ピアノが全く聞こえず、途中にある短いピアノソロのような部分が完全に空白になってしまっています。また、ゲムのコーラスが大きめに、アンディのコーラスがかなり小さめに収録されています。そのため、ゲムのコーラスが時々音程を外してしまっているのが分かってしまいます。
最後にまたリアムなのですが、肝心のAcross The Universeの歌詞がボロボロ。声が悪い為に高音が歌えないばかりか、歌詞をかなり間違えて歌っちゃってます。これは痛い。
このような3つの欠点の為に、記念碑的なライブではあるものの、ライブ自体の内容はそこまで高いとは言いがたいです。


この後のツアーは、夏の各地のフェス出演(サマソニ含む)に突入し、フェス専用にセットリストの短縮が行われます。また、リアムの喉のことを考慮して、For Anyoneのキーが半音ほど下げられました(フェス用のセットリストではそもそもカット)。そのため、少々物足りないセットリストにはなってしまったんですが、テレビ中継のおかげで高音質なSBD音源がいくつか残されています。その中でもおすすめは、6月12日のIsle Of Wight Festival、7月16日のMelt Festival, そして8月13日のサマソニです。ワイト島は、中継ラジオストリーム放送のSBD音源、Melt Festivalもテレビ放送からのSBD音源で、サマソニは、XAVELによる高音質AUD音源です。サマソニは少々声が疲れてはいますが、基本的にはどれもリアムの調子が良く、声も出ています。そしてバンドの演奏もこなれてきてリラックスした感じが伺えます。特にワイト島での演奏は、今ツアー3本の指に入る名演と言えるほど、リアムの声とバンドの気合いがかみ合っています。
欠点をあげるとすれば、Melt Festivalは、序盤のみ各楽器のミックスが不安定なことでしょうか。また、ワイト島は、元々ラジオで放送されたのは、モノラル音源だったようですが、その数日後、より高音質でMCのカットもないステレオ音源が流出?したので、聴く分には、そちらを入手すれば問題ないです。本当にこのワイト島での演奏は1stツアーの名演です。この日は、The Beat Goes OnのPV撮影も兼ねていたようで、メンバーも気合いが入っていたようです。


そして、1ヶ月ほどして、Beady Eyeは日本ツアーのため、再来日。ここで再びサプライズが。なんとAcross The Universeが日本ツアー限定でセットリストの1曲目に復帰!!!!日の丸をバックに歌い上げるリアムは、前回のように歌詞が飛ぶこともなく、非常に調子の良い声で優しく歌い上げてくれました。あの瞬間は一生忘れられませんね、マジで。
セットリストは、ツアー用の16曲にAcross The Universeを特別にプラスした形で全公演行われました。どの公演もXAVELが高音質AUD音源にしてリリースしてくれていますが、大阪公演などでは、音響トラブルが頻発したようで、若干ナーバスな面もあったようです。また東京公演ラスト2日間を目前にして、リアムがお腹を壊すというアクシデントにも見舞われましたwww
しかし、それでも安定したパフォーマンスを見せており、東京最終日などは、日本公演自体最終日ということもあってかなりまとまったハイ・パフォーマンスでした。なので、個人的なおすすめとしては、リアムの声が全公演中最も良く、かつ初めてAcross The Universeを日本で披露した東京初日と、気合いを入れてしっかりまとめあげた日本公演最終日のそれぞれ2日間を音源としてオススメしておきます。


日本公演が終わった後、Across The Universeはセットリストから消えたものの、再び変化が起きます。なんと2ndシングルMillionaireのB面であるWorld Outside My Roomと3rdシングルThe Beat Goes OnのB面であるIn The Bubble With A Bulletの2曲がセットリスト入りに!!!更に演奏曲数を増やしてツアーのラストスパートです!

この時期のおすすめ音源としては、10月7日のローマ公演です。SBD並みの高音質なAUD音源で、リアムの調子も程よくリラックスしていて声も良いです。演奏順としては、なんと1曲目にWorld Outside My Roomを配置し、In The Bubble With A BubbleはBring The Lightの次に演奏されています。両方とも比較的スタジオ版に近いアレンジです。



こうして全体を見ていると、定期的に曲を追加してツアーがだれないようにしているのは面白いですねw
スタジオ版も良いですが、特にWigwamのライブでの化け方は凄いです!!!この曲は今後Beady Eyeのライブの中で外せない曲になるでしょう。


というわけでBeady Eyeの初の世界ツアー振り返ってみました。おすすめ音源をおさらいすると、
1. 3月9日のロンドンTroxy公演(AUD)
2. 3月25日のロンドンRoyal Albert Hall公演(Matrix)
3. 6月12日のワイト島フェスティバル公演(SBD)
4. 8月13日のSummer Sonic公演(AUD)
5. 9月5日のZepp Tokyo公演(AUD)
6. 9月12日のZepp Tokyo公演(AUD)
7. 10月7日のローマAtlantico公演(AUD)

って感じです。ぜひ、聴いてみてください!!!

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