2011年2月23日水曜日

Different Gear, Still Speedingレビュー!

昨日お伝えしていた通り、Beady Eyeの1stアルバム、Different Gear , Still Speedingの全曲レビューしたいと思います。購入の際の参考にしていただいても結構ですし、見ていただけるとうれしいです。

まず、全体概観。
みなさんご承知の通り、リアムのR&R好きは言わずもがなです。そしてそれがアルバムクオリティに対してプラスの要素、もしくは不安要素の両方にもなりうるというのは、Oasisで示されていたと言い切って良いでしょう。
では今回の超重要な新バンドの1stアルバムではどう働いたか。
結論としては僕はかなり上手く行ったのではないかと思っています。感動レベルwww
まぁ、その理由は各曲で述べていくとします。

そして、アンディとゲムの作曲が自由になった事も見逃せないポイントです。特にアンディの場合、R&Rを軸においたこのアルバムをただ尖った攻撃的なだけでなく、磨きをかけた「大人のアルバム」のように成長させてくれたかなーと感じました。


では1曲ずつ見ていきます。


・Four Letter Word
これはYoutubeなどで2つ目に公開されたBeady Eyeのオリジナル曲です。サウンドは全13曲のうち、最もOasisに近いと言えるでしょう。サイケなサウンドが印象的なイントロから前へ前へ突っ走るような曲調がかっこいいです。リアムのボーカルが良い感じに重みを持って響いていて、そのままゲムの間奏ソロに突入する流れも鳥肌ものですね!サビのところにコーラスを重ねて広がりを持たせていますが、最初聴いたときは、正直サビが弱いかなーとも感じました。しかし、2回くらい聴いてると、そうは感じなくなりました。それもやっぱりメロディアスなイントロからの疾走感からの流れのおかげでしょうか。ラストでアンディのジミヘンチックなギタープレイが聴けます。おおっ!と思いました。また、この曲の土台を支えているクリスのドラムプレイは秀逸ですね。かっこいい!


・Millionaire
心地よいアコギ2本のスライドギターから始まるリズミカルなナンバー。夏とかにも聴きたいですねwww  ちょっとインドなサイケ風味を持たせて弾いている感じがGoodです。そしてリアムのボーカルも流れるようで聴き惚れます。個人的にこのアルバムの(数ある)ベストラックの一つですね。こういう曲大好きです。こういうタイプの曲を言葉で表現するのは個人的には苦手ですwww
しかし、良い曲であることは間違いありませんので。


・The Roller
Beady Eyeの記念すべき1stシングルでもあります。出だしがAll You Need Is Loveっぽくあり、バラードの王道を行った感じですね。1回目のサビの後の始まりは、Instant Karmaです。かなりwww この曲は元々ゲムが書いていたらしく、その存在はHeathen Chemistryの段階で判明しています。
話を曲の内容に戻しますが、2回目のサビのリアムの歌い方が個人的にかなり好きです。リアムのしゃがれた声がかなりマッチしている、まさにリードシングルにふさわしい内容ではないでしょうか?


・Beatles And Stones
タイトルからして、リアムのR&R愛が伝わってきますね!歌詞もそんな思いを表したものになってます。リアムがこのアルバムの制作段階で身につけた作曲テクとして、「飽きさせない」仕掛けを入れるようになった事ですね。これはゲムとアンディの助けもあったのかもしれませんが、この曲でそれが遺憾なく発揮されていると思います。途中で入る軽やかなピアノとずっしりとしながらもリズミカルなドラム、そして、ラストへつなぐ分厚いコーラス。
気持ちのいい軽快なロックナンバーとして完成されていますね。こういう曲は好みですwww


・Wind Up Dream
シェイカーとドラムが良い感じにリズムを刻んでいるのが印象的なロックナンバーです。途中のハーモニカ(おそらくゲムでしょうwww)がいい味出してます。ギターも60~70'sぽくて渋くていいですねー。
また、ここでも前述のこのバンドの良さが出ています。ラストの分厚いコーラスがここでも登場。リアムのボーカルをメロディーとしてまるで楽器のように使ってくるのはこのアルバムの特徴ですが、新鮮でした。コーラスメロディーがまたかっこいいんですよwww


・Bring The Light
記念すべきBeady Eyeのファーストトラック。くわしくは以前書いたこの曲単体についてのレビューを見ていただけるとありがたいです。ピアノの連打から生まれるノリの良い疾走感あるR&Rで、いまだにファンの間で賛否両論あるようですが、このアルバムの流れを良い方向に導いているのは確かです。僕は曲単体のクオリティとしても、アルバムの一部としてとらえても大好きな1曲ですね。


・For Anyone
リアムさんの本気が見れる1曲ですwww
Songbirdを彷彿とさせるアコギのテンポあるストロークからいきなりリアムのファルセットのサビに突入します。曲の大半がメロディアスなファルセットですが、リアムが完璧に歌いこなしています。もちろんCDだから補正はあるのでしょうが、それでも彼の強烈な個性がこのボーカルに表れています。かなりの名曲です!


・Kill For A Dream
透き通るようなリアムの歌いだしが印象的なバラード。Oasis時代のバラードにサウンドが若干近いかも、と感じました。ただ、曲の流れは全然違いますね。はっきりしたサビがあるoasisのバラードと違って明確なサビというものがあまりないかも。しかし、そんな事関係ないくらい曲全体のクオリティが高く、後半のコーラスなんて涙ものです。みんなで熱唱というより、聴き惚れる感じのバラードですね。ベストトラックのうちの1つです。


・Standing On The Edge Of The Noise
アルバム13曲中、最も荒々しいサウンドを持ったロックナンバー。The Whoとストーンズ
のロックなところを力ずくで凝縮した感じ。力技でまとめあげたようなパワーを感じるこういう曲もいいですね!!!ライブで結構もりあがると思います。


・Wigwam
アルバム中、個人的には最も好きな曲ですね。6分半以上ある大曲です。幻想的な「シャラララ」のコーラスが印象的な前半部分は導入部分として最高ですね。ぐっと惹き付けられる。そして2分半くらい過ぎたところから、クリスのドラムがひたすらリズムを刻むだけという不思議な時間があり、そこからの展開はまさに圧巻ですね。まずリアムのファルセットでの連呼がドラムに合わさって新たな展開を期待させます。そして最後に「Coming Up」と歌われるゴスペルのような荘厳さを持つ最高のコーラスがファルセットにかぶさります!これは本当に神曲と言えますね。
リアムの作曲センス、そしてこの曲を作り上げた他のメンバー達のアレンジ力に脱帽です。コーラスのところは大合唱でしょうね。


・Three Ring Circus
前曲とは一転して、ヘビーなギターリフが特徴のロックソングです。かといって一本やりな感じではなく、かなり練り込まれている良曲です。サビの少しOasisらしいコーラスが入りながら、リアムがタイトルを力強く歌い上げるところとか最高ですね。ロックソングとしては、Four Letter Word並みに盛り上がると個人的には思ってます。間奏のソロもかっこいいです。
ライブで映える曲と言えますね。


・The Beat Goes On
アンディさんがやってくれました!超名バラードの誕生です。歌いだしこそ一瞬だけThe BeatlesのHello,Goodbyeですが、まるでサビかと思わせるような歌いだしのメロディーで、序盤からわくわくする感じです。そしてサビへ。もう泣けますよ。リアムの声が優しく、力強いです。高いところも軽々歌い上げ、最初から最後まで大合唱間違いないでしょう!本アルバムのベストトラックの1つに余裕で入ります。人気も高くなるでしょうね。


・The Morning Son
出だしはアコギとともにリアムが優しく歌い上げてきます。コーラスも良い感じに入っていて、ほのぼのしますね。しかし、これだけじゃ終わりません。2分20秒当たりからいきなり、どっしりしたドラムとギターが入ってきます。そしてその後はまさに桃源郷。ギターの泣けるような最高のフレーズが待っています。これは本当にハンパない。涙でますwww
そしてラストに向けてドラムが機関車のごとく、リズムを刻んでいきます。コーラス隊と共にテンポもだんだん上げていき、まるでThe La'sのLooking Glassです。まぁ、クリスの前バンドですしwww
最後はもうドラムの凄い連打。打ち乱れて、ラストまで溜め込んで溜め込んできた美しさがファーッと弾けて広がっていく感じです。ラストに相応しい、すばらしい6分6秒です。





以上でとりあえず解説を終えます。本当に最高のアルバムですね。聴いてみてください。

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