Pink Floydのブートを語る上で外せない超定番ブートというのがいくつか有るのですが、今回はその中でも1970年と71年のロンドンにおけるBBCライブを収録した「BBC Archives」というブートをご紹介します。
「BBC Archives」 2CD-R 録音:SBD/A+
Disc 1 (Live At Paris Cinema, London, July 16, 1970)
1, John Peel's Intro
2, Embryo
3, Fat Old Sun
4, Green Is the Colour
5, Careful with That Axe, Eugene
6, If
7, Atom Heart Mother
Disc 2 (Live At Paris Cinema, London, September 30, 1971)
1, Fat Old Sun
2, John Peel Announcement
3, One Of These Days
4, Embryo
5, Echoes
6, Blues
音質は、BBC音源という事で文句なしの超高音質サウンドボード音源。ちょっとリマスタリングをかければ普通に正規盤として売れるレベルの音質です。どちらの公演のセットリストも当時の彼らの代表曲ばかりなので、フロイドのブート初心者の方でも安心して買える選曲ですね。
2つの公演の音についてより細かく述べるとしましょう。
まずDisc 1の1970年の公演は、各楽器はかなりクリアーで、音の分離も良いものの、ほんの少しだけギルモアのギターが他の楽器に比べて小さめに収録されています。十分彼のギターは聴こえるのですが、気持ちもう少し大きめでも良かったかなぁと。逆にロジャーのベースとニックのドラムは少し手前に聴こえます。また、全ての音が重なると、シャリシャリした音が聴こえる箇所もたまにあります。そして「原子心母」の途中にはほんの一瞬だけノイズが入っているところがあります。
とはいえ、ここまで来ると粗探しレベルの細かさです。普通に鑑賞する分には、全く問題のない綺麗な音質なので大丈夫ですよ。
続いてDisc 2の1971年の公演について。
こちらは、Disc 1よりもさらに音の分離が良く、クリアーさでも勝っています。ヘッドホンで聴くと分かりやすいのですが、各楽器の音は、左にギター、中央にドラムとベース、右にキーボードという定位になっています。そのためリック・ライトのキーボードの細かい動きや音量を下げている演奏の箇所までしっかり聴く事が出来ます。ちなみに「Embryo」の1分経つ直前あたりでノイズが有ります。
では、肝心の演奏について。ぱっと聴いた限りだと、いつものライブでの彼らに比べてやや演奏がおとなしい印象を受けました。派手な事はそこまでせずに、堅実に演奏を進めている感じです。しかし、それでもリックのキーボードはかなり頑張ってる印象を受けました。
Disc 2の「One Of These Days」では、曲中最大のポイントであるニックの不気味なシャウトが入っていません。その代わり曲が終わった最後の部分にそれが入っています。この時期のの意図的なライブアレンジかどうかは分かりませんが、個人的にこの部分は正直マイナスポイントです。あの叫び声にたどり着くまでの不気味な感じとその後の開放されたかのような激しい演奏という対照的な2つの曲調がこの曲のミソなので。
とはいえ、このブートの最大の売りはDIsc 1の「原子心母」とDIsc 2の「Echoes」の2曲でしょう。「原子心母」は、スタジオ版と同じオーケストラ&合唱団付きのバージョン。4人の演奏にオケの分厚くも繊細な演奏が加わって、圧巻の出来になっています。まさに壮大(演奏時間25:05)。オケ&合唱団付きのバージョンの「原子心母」は、スタジオ版以外では、費用の関係上20回程度しか披露されていないようです。当然このバージョンでのライブ演奏は、ブートでしか聴けません。この貴重な演奏をBBC音源という超高音質で楽しめる訳ですから、これだけで元が取れるブートですww
さらに71年の方で披露されている「Echoes」は、超クリアな音質のおかげで、曲中での各自の役割が分かりやすいです。特にギルモアとリックがガンガン引っ張っていく演奏はたまりませんな。26分半もある演奏ですが、静と動の対比が素晴らしく、一瞬たりとも聞き逃せません。個人的にこの日の「Echoes」は、71年の数ある演奏の中でも一番好きです。オフィシャルライブDVD「Live At Pompeii」に収録されている同年の「Echoes」よりも好きですね。
というわけでこのライブ音源はあまりにも有名な為、複数のブートレーベルから何回もリリースされてきました。なので入手も簡単です。元が超高音質なので、基本的にはどのメーカーのタイトルでも安心して聴けると思います。オススメです!!!
追記:調べたところ、この音源疑似ステレオだそうです。つまり真にステレオで収録されたわけではないってことですね。しかし、違和感ゼロですし、むしろこっちのほうが聴きやすいかもです。別の盤では、モノラル盤もリリースされているようです。
人生は波乱なり。日々をRockに捧げるとある男のブログです。 Oasisのブートを中心にレビューしていきます。右のカテゴリーから、ブートに収録されているライブの年号や他のアーティストを選んでください。
2012年3月18日日曜日
2012年3月12日月曜日
THE NIGHT TURNS AROUND GOLD
えー、今回もPink Floydネタでございます。これまた定番と言われる良いブートを入手しましたのでww
「THE NIGHT TURNS AROUND GOLD」 2CD-R 録音:AUD/A+
DIsc 1
1, Careful With That Axe, Eugene
2, Fat Old Sun
3, Atom Heart Mother
4, The Embryo
Disc 2
1, Set The Controls For The Heart Of The Sun
2, Cymbaline
3, Blues
まずこのブートの最大の売りは、その驚異的な音質。以前同じ1971年のフロイドの高音質ブートとして、箱根公演のブートをご紹介した事が有りましたが、あれよりもダントツに音質は良いです。一聴しただけでは、オーディエンス録音ではなくサウンドボード音源と言われても分からないほどです。たまに音が少々右にずれたりするのでオーディエンス録音だと分かるのですが、ほとんどは音が綺麗にステレオにセパレートされていて、なおかつ各楽器の音量もバランス良く捉えています。まさに「完璧な音質」と言えますね。
さらに注目すべきポイントとして、この日はバンドの調子がかなり良く、演奏の質が同年の他のライブと比べても高いことが挙げられます。一曲目の「ユージン、斧に気をつけろ」からラストの「Blues」に至るまで、隙のない一体感ある演奏を見せてくれます。目玉曲「Atom Heart Mother」もバンドバージョンで演奏するのに慣れてきたおかげか、いつもよりかなりギルモアのインプロが冴えています。ここまでメンバーの息がぴったりあったライブも正直珍しいんじゃないでしょうか(この日は演奏曲にインスト曲が多いというのもその理由の一つかもしれません)?ww
聴いていて全く飽きない、ワクワクゾクゾクするような演奏が楽しめます。
欠点と言えば、録音テープのチェンジがThe Embryoの頭に行われているようで、「原子心母」からの繋がりが若干不自然になってしまっているという点と、プレスCDではなくCD-Rだ、ということくらいでしょうか。ジャケの印刷もそんなに酷い印刷ではありませんでした。
また、この年はライブで「Echoes」をラストに演奏している事が多いので、もしかしたら「Blues」でライブは終わっていなかったのかもしれません(このブートでは、「Blues」演奏終了後にオーディエンスの歓声が徐々にフェードアウトしながら収録が終わっています)。そこの真相まではちょっと分かりませんが、もしそうならば、素晴らしい音質でぜひともこの日の「Echoes」を聴いてみたいものです!
入手に関しては、あまり見ないので少々難しいかもしれませんが、このブート自体はそれほど高価ではないと思うので、1971年のライブ決定版としてご購入をオススメします!!!Atom Heart Mother
youtubeで発見したこの日の音源を貼っておくので、参考にしてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=BscvdRT3hmI
「THE NIGHT TURNS AROUND GOLD」 2CD-R 録音:AUD/A+
DIsc 1
1, Careful With That Axe, Eugene
2, Fat Old Sun
3, Atom Heart Mother
4, The Embryo
Disc 2
1, Set The Controls For The Heart Of The Sun
2, Cymbaline
3, Blues
まずこのブートの最大の売りは、その驚異的な音質。以前同じ1971年のフロイドの高音質ブートとして、箱根公演のブートをご紹介した事が有りましたが、あれよりもダントツに音質は良いです。一聴しただけでは、オーディエンス録音ではなくサウンドボード音源と言われても分からないほどです。たまに音が少々右にずれたりするのでオーディエンス録音だと分かるのですが、ほとんどは音が綺麗にステレオにセパレートされていて、なおかつ各楽器の音量もバランス良く捉えています。まさに「完璧な音質」と言えますね。
さらに注目すべきポイントとして、この日はバンドの調子がかなり良く、演奏の質が同年の他のライブと比べても高いことが挙げられます。一曲目の「ユージン、斧に気をつけろ」からラストの「Blues」に至るまで、隙のない一体感ある演奏を見せてくれます。目玉曲「Atom Heart Mother」もバンドバージョンで演奏するのに慣れてきたおかげか、いつもよりかなりギルモアのインプロが冴えています。ここまでメンバーの息がぴったりあったライブも正直珍しいんじゃないでしょうか(この日は演奏曲にインスト曲が多いというのもその理由の一つかもしれません)?ww
聴いていて全く飽きない、ワクワクゾクゾクするような演奏が楽しめます。
欠点と言えば、録音テープのチェンジがThe Embryoの頭に行われているようで、「原子心母」からの繋がりが若干不自然になってしまっているという点と、プレスCDではなくCD-Rだ、ということくらいでしょうか。ジャケの印刷もそんなに酷い印刷ではありませんでした。
また、この年はライブで「Echoes」をラストに演奏している事が多いので、もしかしたら「Blues」でライブは終わっていなかったのかもしれません(このブートでは、「Blues」演奏終了後にオーディエンスの歓声が徐々にフェードアウトしながら収録が終わっています)。そこの真相まではちょっと分かりませんが、もしそうならば、素晴らしい音質でぜひともこの日の「Echoes」を聴いてみたいものです!
入手に関しては、あまり見ないので少々難しいかもしれませんが、このブート自体はそれほど高価ではないと思うので、1971年のライブ決定版としてご購入をオススメします!!!Atom Heart Mother
youtubeで発見したこの日の音源を貼っておくので、参考にしてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=BscvdRT3hmI
2012年3月3日土曜日
Boston 1976
えー、つい先日すんごいブートを入手してしまいました。「Boston 1976」というタイトルのブートで、The Whoが1976年3月9日と4月1日に行ったボストン公演の模様を両日収録したものになります。とにかく度肝を抜かれたブートなので、ご紹介しなければと思った次第であります。
「Boston 1976」 プレス2CD 録音:AUD/A+
Disc 1
1, I Can't Explain
2, Substitute
3, Keith Moon Passes Out
4, I Can't Explain
5, Substitute
6, My Wife
7, Baba O'Riley
8, Squeeze Box
9, Behind Blue Eyes
10, Dreaming From The Waist
11, Magic Bus
Disc 2
1, Amazing Journey
2, Sparks
3, Acid Queen
4, Fiddle About
5, Pinball Wizard
6, I'm Free
7, Tommy's Holiday Camp
8, We're Not Gonna Take It/See Me,Feel Me
9, Summertime Blues
10, My Generation/Join Together Blues
11, Won't Get Fooled Again
この公演は上述の通り、2つの公演を収録したブートになりますが、3月9日の方のライブはDisc 1の最初の2曲のみです。どういう事か理由を説明しますと、元々4月1日の方のライブは予定されていなかったのです。実は3月9日のライブで、2曲目の「Substitute」の演奏を終えた時に、ドラムのキース・ムーンがドラッグのオーバー・ドーズで倒れてしまい、ライブが中止になってしまったからなんですね。4月1日のライブはそのお詫びとしての振替ライブに当たります。このブートではその生々しい緊迫した状況をリアルに捉えています。1曲目の「I Can't Explain」は何事もなさそうな演奏なのですが、「Substitute」を演奏し始めた直後にいきなりキースのドラムのテンポがガクッと落ちて、かなりもたった演奏になってしまいます。そのテンポのまま一応曲を演奏し終えるのですが、直後キースが気絶してしまいます。このブートではオーディエンスの話し声も鮮明に捉えており、「ドラマーがいなくなったぞ!」「あいつ気絶してやがる!」「キースが倒れたんだ!」などの会話が聞こえます。会場がブーイングとともにかなり緊迫した状態になっているのが聴いていてすぐ分かります。それから一旦録音が切れて、ボーカルのロジャー・ダルトリーがステージに出てきて状況を説明するところから録音が再開されています。ロジャーは「キースがインフルエンザで倒れた。申し訳ないがこれ以上ライブを続ける事が出来ない。戻ってきて振替公演を行う」(インフルな訳ねーだろw)と説明をし、大ブーイングのオーディエンスに謝罪しています。その後はオーディエンスの混乱したような会話が数分に渡って収録されており、そこで3月9日の方のライブの録音は終了しています。
その結果いかにもキースらしい事情で行われたのがもう一つの4月1日のライブです。こちらは、録音者のテープチェンジの瞬間を除いてはほぼ完全にライブが収録されています。
そして、このボストンでの特別な2つのライブを録音したのはダン・ランピンスキーという人物。彼が様々なアーティストの公演(主にアメリカ東海岸付近の都市でのライブ)を録音していたのは1974年頃〜1978年頃という短い期間なのですが、この人が録音したブートは凄まじく音質が良い事が多く、ブートマニアの中でも彼の録音は非常に重要視されています。その中でもThe Whoのこの2つの公演(特に4月1日の方)は特に音質が良く、ラインのサウンドボード音源と聴き間違えるようなクリアで広がりのあるステレオ録音は、1976年という年代を考慮しても本当に凄まじいです。彼がこの時期に録音したThe Whoの他のライブで有名なものには、1975年のスプリング・フィールド公演と1976年のプロヴィデンス公演が高音質音源として残されていますが、このボストン公演の驚異的な音質は、その両者の音質を軽く一蹴するレベルと言えますね。低音から高音まできっちり録られています。音が潰れてしまったり、遠くなったりするような状況もほとんどありません。
さらにこのライブを特別なものにしているのは、なんといってもバンドの出来。特にキース・ムーン!!汚名挽回と言わんばかりに1曲目の「I Can't Explain」から叩く叩く!ドカドカバカバカとドラムを打ち鳴らす彼のこの日の出来は、同年の彼の他のライブと比べてみてもパーフェクトな出来と言えますね。「Baba O'Riley」などでよくある彼のドラムのもたつきもこの日は皆無で、鋭いフィルインを随所でかましてきます。よく『キース・ムーンは確かに天才的なドラマーだけど、「Who's Next」をリリースした1971年以降、彼のドラムテクは格段に落ちていった」などと言われていますが、この日の彼のプレイはまさに「天才キース・ムーン」にふさわしいものだと断言できますよ!ツーバスを連打しながら彼の周りに無数に並べられたタムを縦横無尽に叩きまくっています。ラスト曲「Won't Get Fooled Again」のラストの彼のドラムソロもいつも以上に激しく叩いているのが分かりますね。
そして、そんなバンドの出来に答えるかのようにオーディエンスも超盛り上がっています。「My Wife」ではオーディエンスの一人が “It's so spectacular!”と叫んでいるのが印象的です。またBaba O'Rileyを演奏し終えるとロジャーが「こんなに大きい歓声は今ツアーで一番だ!」と発言しています。
もちろんギターのピート・タウンゼントとベースのジョン・エントウィッスルのマジキチな演奏も健在。「Magic Bus」や「Sparks」、「My Generation」では、キースのドラムと共に彼らのアドリブ満載の演奏を楽しむ事が出来ます。
ちなみに、4月1日の公演に関しては、ラスト3曲のみダン・ランピンスキーの録音ではありません。この日を別音源で収録したブート「Behind Blind Eyes」の音源を使って補填しています。ダン・ランピンスキーの録音に比べると少し音質が落ちますが、それでも十分に高音質で聴きやすい音源ですね。
そして欠点と言えるかどうか分かりませんが、「My Generation〜Join Together Blues」のメドレーの部分では珍事件が。「My Generation」から「Join Together Blues」に演奏が移ったところでなぜかいきなりピートが激怒。怒鳴って他のメンバーの演奏を止めさせます。キースなどと少しの間口論しているのが聴き取れます(しかしオーディエンスはそんな事おかまいなしに盛り上がってますww)。その後は何事もなかったかのように「Join Together Blues」の演奏を再開。そこのアレンジもいつものメドレーと異なっている点がいくつもあり、非常に興味深いです。
The Whoのライブ・ヒストリー史上重要な記録とその後の名演が、超がつくほどの高音質オーディエンス録音で楽しめ、しかもプレスCDで収録されているとあれば、買うしかありません。本当に完璧なタイトルです。僕自身、このタイトルは自分が持っているoasisなどの他のアーティストのブートや音源を含めても段違いでトップだと考えています。買ってから数日経ったんですが、何回も何回も聴き直してます。文句の付けようがマジでないんですよ。残っている枚数がかなり少なくなってきているようなので、お早めの入手をオススメします。
4月1日の公演は、どこをとっても出来が良いのですが、特におすすめトラックを挙げるとするならば、「My Wife」、「Baba O'Riley」、「Magic Bus」、「Sparks」、「My Generation/Join Together Blues」、「Won't Get Fooled Again」ですかね。この日の主役、キース・ムーンのプレイが存分に味わえますよ。
「Boston 1976」 プレス2CD 録音:AUD/A+
Disc 1
1, I Can't Explain
2, Substitute
3, Keith Moon Passes Out
4, I Can't Explain
5, Substitute
6, My Wife
7, Baba O'Riley
8, Squeeze Box
9, Behind Blue Eyes
10, Dreaming From The Waist
11, Magic Bus
Disc 2
1, Amazing Journey
2, Sparks
3, Acid Queen
4, Fiddle About
5, Pinball Wizard
6, I'm Free
7, Tommy's Holiday Camp
8, We're Not Gonna Take It/See Me,Feel Me
9, Summertime Blues
10, My Generation/Join Together Blues
11, Won't Get Fooled Again
この公演は上述の通り、2つの公演を収録したブートになりますが、3月9日の方のライブはDisc 1の最初の2曲のみです。どういう事か理由を説明しますと、元々4月1日の方のライブは予定されていなかったのです。実は3月9日のライブで、2曲目の「Substitute」の演奏を終えた時に、ドラムのキース・ムーンがドラッグのオーバー・ドーズで倒れてしまい、ライブが中止になってしまったからなんですね。4月1日のライブはそのお詫びとしての振替ライブに当たります。このブートではその生々しい緊迫した状況をリアルに捉えています。1曲目の「I Can't Explain」は何事もなさそうな演奏なのですが、「Substitute」を演奏し始めた直後にいきなりキースのドラムのテンポがガクッと落ちて、かなりもたった演奏になってしまいます。そのテンポのまま一応曲を演奏し終えるのですが、直後キースが気絶してしまいます。このブートではオーディエンスの話し声も鮮明に捉えており、「ドラマーがいなくなったぞ!」「あいつ気絶してやがる!」「キースが倒れたんだ!」などの会話が聞こえます。会場がブーイングとともにかなり緊迫した状態になっているのが聴いていてすぐ分かります。それから一旦録音が切れて、ボーカルのロジャー・ダルトリーがステージに出てきて状況を説明するところから録音が再開されています。ロジャーは「キースがインフルエンザで倒れた。申し訳ないがこれ以上ライブを続ける事が出来ない。戻ってきて振替公演を行う」(インフルな訳ねーだろw)と説明をし、大ブーイングのオーディエンスに謝罪しています。その後はオーディエンスの混乱したような会話が数分に渡って収録されており、そこで3月9日の方のライブの録音は終了しています。
その結果いかにもキースらしい事情で行われたのがもう一つの4月1日のライブです。こちらは、録音者のテープチェンジの瞬間を除いてはほぼ完全にライブが収録されています。
そして、このボストンでの特別な2つのライブを録音したのはダン・ランピンスキーという人物。彼が様々なアーティストの公演(主にアメリカ東海岸付近の都市でのライブ)を録音していたのは1974年頃〜1978年頃という短い期間なのですが、この人が録音したブートは凄まじく音質が良い事が多く、ブートマニアの中でも彼の録音は非常に重要視されています。その中でもThe Whoのこの2つの公演(特に4月1日の方)は特に音質が良く、ラインのサウンドボード音源と聴き間違えるようなクリアで広がりのあるステレオ録音は、1976年という年代を考慮しても本当に凄まじいです。彼がこの時期に録音したThe Whoの他のライブで有名なものには、1975年のスプリング・フィールド公演と1976年のプロヴィデンス公演が高音質音源として残されていますが、このボストン公演の驚異的な音質は、その両者の音質を軽く一蹴するレベルと言えますね。低音から高音まできっちり録られています。音が潰れてしまったり、遠くなったりするような状況もほとんどありません。
さらにこのライブを特別なものにしているのは、なんといってもバンドの出来。特にキース・ムーン!!汚名挽回と言わんばかりに1曲目の「I Can't Explain」から叩く叩く!ドカドカバカバカとドラムを打ち鳴らす彼のこの日の出来は、同年の彼の他のライブと比べてみてもパーフェクトな出来と言えますね。「Baba O'Riley」などでよくある彼のドラムのもたつきもこの日は皆無で、鋭いフィルインを随所でかましてきます。よく『キース・ムーンは確かに天才的なドラマーだけど、「Who's Next」をリリースした1971年以降、彼のドラムテクは格段に落ちていった」などと言われていますが、この日の彼のプレイはまさに「天才キース・ムーン」にふさわしいものだと断言できますよ!ツーバスを連打しながら彼の周りに無数に並べられたタムを縦横無尽に叩きまくっています。ラスト曲「Won't Get Fooled Again」のラストの彼のドラムソロもいつも以上に激しく叩いているのが分かりますね。
そして、そんなバンドの出来に答えるかのようにオーディエンスも超盛り上がっています。「My Wife」ではオーディエンスの一人が “It's so spectacular!”と叫んでいるのが印象的です。またBaba O'Rileyを演奏し終えるとロジャーが「こんなに大きい歓声は今ツアーで一番だ!」と発言しています。
もちろんギターのピート・タウンゼントとベースのジョン・エントウィッスルのマジキチな演奏も健在。「Magic Bus」や「Sparks」、「My Generation」では、キースのドラムと共に彼らのアドリブ満載の演奏を楽しむ事が出来ます。
ちなみに、4月1日の公演に関しては、ラスト3曲のみダン・ランピンスキーの録音ではありません。この日を別音源で収録したブート「Behind Blind Eyes」の音源を使って補填しています。ダン・ランピンスキーの録音に比べると少し音質が落ちますが、それでも十分に高音質で聴きやすい音源ですね。
そして欠点と言えるかどうか分かりませんが、「My Generation〜Join Together Blues」のメドレーの部分では珍事件が。「My Generation」から「Join Together Blues」に演奏が移ったところでなぜかいきなりピートが激怒。怒鳴って他のメンバーの演奏を止めさせます。キースなどと少しの間口論しているのが聴き取れます(しかしオーディエンスはそんな事おかまいなしに盛り上がってますww)。その後は何事もなかったかのように「Join Together Blues」の演奏を再開。そこのアレンジもいつものメドレーと異なっている点がいくつもあり、非常に興味深いです。
The Whoのライブ・ヒストリー史上重要な記録とその後の名演が、超がつくほどの高音質オーディエンス録音で楽しめ、しかもプレスCDで収録されているとあれば、買うしかありません。本当に完璧なタイトルです。僕自身、このタイトルは自分が持っているoasisなどの他のアーティストのブートや音源を含めても段違いでトップだと考えています。買ってから数日経ったんですが、何回も何回も聴き直してます。文句の付けようがマジでないんですよ。残っている枚数がかなり少なくなってきているようなので、お早めの入手をオススメします。
4月1日の公演は、どこをとっても出来が良いのですが、特におすすめトラックを挙げるとするならば、「My Wife」、「Baba O'Riley」、「Magic Bus」、「Sparks」、「My Generation/Join Together Blues」、「Won't Get Fooled Again」ですかね。この日の主役、キース・ムーンのプレイが存分に味わえますよ。
2012年2月28日火曜日
The Undertaker
今回ご紹介するブートは、「The Undertaker」というブートです。アーティストはBlind Faith。エリック・クラプトンとスティーブ・ウィンウッドが1969年に数ヶ月だけ結成した伝説のバンドですね。昨年の二人のジョイント来日公演は本当に素晴らしいものでした。
今回のブートはそんなバンドの1969年6月18日、スウェーデンはイエテボリ公演を収録したブツとなっております。
「The Undertaker」 プレス1CD 録音:AUD/A+
1, Well All Right
2, Sleeping In The Ground
3, Sea Of Joy
4, Under My Thumb
5, Can't Find My Way Home
6, Do What You Like
7, Presence Of The Lord
8, Means To An End
9, Had To Cry Today
彼らの唯一のアルバム「Blind Faith」からの収録曲を惜しみなく披露していますね。ストーンズのカバーを披露してるとこもなかなか良いです。
しかし、このブートの売りはなんといっても驚異的な音質!オーディエンス録音ながら、この時代のオーディエンス録音にありがちなモコモコした団子状の音ではなく、音が綺麗にステレオにセパレートされていて非常に聴きやすいです!かなりステージに近いところで録音されたのか、序盤音が割れ気味なとこもありますが、バンドの演奏をダイレクトに感じる事が出来ます。オーディエンスの歓声も演奏中は聴こえず、曲間でしっかり聴こえる感じで、程良いですね^^
肝心のバンドの演奏の方も、クラプトンの生々しいギターとスティーブのハモンドオルガンを中心にクオリティ高い演奏を見せており、聴き所満載です。具体的にちょっと挙げるとするなら、
・Sleeping In The Groundのクラプトンの1分半あたりからのギターソロとそこからのスティーブとの絡み。この辺は彼らにとっては十八番のような感じで演奏も手慣れた感じ。
・Sea Of Joyのスタジオ版よりもヘヴィーなアレンジ。スタジオ版が5分22秒ほどなのに対し、こちらのライブ版は9分以上。6分をちょっと過ぎてスティーブのボーカルが終わったあたりからの流れるようなジャム。
・ストーンズのカバーであるUnder My Thumbでは、オリジナルとの違いを聞き比べてみるのが面白いです。これもBlind Faithの方がオリジナル版より2倍以上長くなっています。アレンジの違いはもちろんの事、よりテクニカルな演奏が聴けます。
・スタジオ版と違ってエレクトリックなアレンジになっているCan't Find My Way Home。スタジオ版よりもロック色がかなり強め。個人的にはスタジオ版の美しく切ないアレンジの方が好みですが、スティーブのキーボードソロなど興味深いアレンジが随所にあります。
・Do What You Likeは、見せ場となる各楽器のソロが回されていく展開が面白いですね。キーボード→ギター→ベース→ドラムの順番で各自のソロが回されていきます。ここの部分のインプロは、彼らのライブにおけるハイライトでしょうね。特にジンジャー・ベイカーの6分以上もあるドラムソロなんてマジで鳥肌たちます!
・ライブの〆にふさわしい曲はやっぱりHad To Cry Todayでしょう!クラプトンの荒っぽく弾くギターソロが心行くまで楽しめます。
Blind Faithというバンドは、よく「Cream時代に比べてクラプトンのギターがおとなしい」だとか「ジンジャー・ベイカーのドラムは、Cream時代とあまりにも違いがなさ過ぎる」なんて言われたりもしてるみたいですが、やっぱすげーよ、このバンドww
こうして彼らが実際に活動していた時のライブを聴くと、その場の緊張感がそのまま感じられるようでたまりません。かっこ良すぎる。
このブート、クラプトン関係では超有名なMid Valleyというメーカーがリリースしております。本当に全編聴き逃せない素晴らしいライブなので、見つけた際はぜひ!!!
今回のブートはそんなバンドの1969年6月18日、スウェーデンはイエテボリ公演を収録したブツとなっております。
「The Undertaker」 プレス1CD 録音:AUD/A+
1, Well All Right
2, Sleeping In The Ground
3, Sea Of Joy
4, Under My Thumb
5, Can't Find My Way Home
6, Do What You Like
7, Presence Of The Lord
8, Means To An End
9, Had To Cry Today
彼らの唯一のアルバム「Blind Faith」からの収録曲を惜しみなく披露していますね。ストーンズのカバーを披露してるとこもなかなか良いです。
しかし、このブートの売りはなんといっても驚異的な音質!オーディエンス録音ながら、この時代のオーディエンス録音にありがちなモコモコした団子状の音ではなく、音が綺麗にステレオにセパレートされていて非常に聴きやすいです!かなりステージに近いところで録音されたのか、序盤音が割れ気味なとこもありますが、バンドの演奏をダイレクトに感じる事が出来ます。オーディエンスの歓声も演奏中は聴こえず、曲間でしっかり聴こえる感じで、程良いですね^^
肝心のバンドの演奏の方も、クラプトンの生々しいギターとスティーブのハモンドオルガンを中心にクオリティ高い演奏を見せており、聴き所満載です。具体的にちょっと挙げるとするなら、
・Sleeping In The Groundのクラプトンの1分半あたりからのギターソロとそこからのスティーブとの絡み。この辺は彼らにとっては十八番のような感じで演奏も手慣れた感じ。
・Sea Of Joyのスタジオ版よりもヘヴィーなアレンジ。スタジオ版が5分22秒ほどなのに対し、こちらのライブ版は9分以上。6分をちょっと過ぎてスティーブのボーカルが終わったあたりからの流れるようなジャム。
・ストーンズのカバーであるUnder My Thumbでは、オリジナルとの違いを聞き比べてみるのが面白いです。これもBlind Faithの方がオリジナル版より2倍以上長くなっています。アレンジの違いはもちろんの事、よりテクニカルな演奏が聴けます。
・スタジオ版と違ってエレクトリックなアレンジになっているCan't Find My Way Home。スタジオ版よりもロック色がかなり強め。個人的にはスタジオ版の美しく切ないアレンジの方が好みですが、スティーブのキーボードソロなど興味深いアレンジが随所にあります。
・Do What You Likeは、見せ場となる各楽器のソロが回されていく展開が面白いですね。キーボード→ギター→ベース→ドラムの順番で各自のソロが回されていきます。ここの部分のインプロは、彼らのライブにおけるハイライトでしょうね。特にジンジャー・ベイカーの6分以上もあるドラムソロなんてマジで鳥肌たちます!
・ライブの〆にふさわしい曲はやっぱりHad To Cry Todayでしょう!クラプトンの荒っぽく弾くギターソロが心行くまで楽しめます。
Blind Faithというバンドは、よく「Cream時代に比べてクラプトンのギターがおとなしい」だとか「ジンジャー・ベイカーのドラムは、Cream時代とあまりにも違いがなさ過ぎる」なんて言われたりもしてるみたいですが、やっぱすげーよ、このバンドww
こうして彼らが実際に活動していた時のライブを聴くと、その場の緊張感がそのまま感じられるようでたまりません。かっこ良すぎる。
このブート、クラプトン関係では超有名なMid Valleyというメーカーがリリースしております。本当に全編聴き逃せない素晴らしいライブなので、見つけた際はぜひ!!!
2012年2月25日土曜日
Night With Heartbreaker / Three Nights In A Judo Arena / All Around The World 1998
はい、本日はフロイドではなく、oasisブートの方に話を戻してみたいと思いますw
今日紹介するのは「Night With Heartbreaker」という1998年の来日武道館公演3日間の最終日をオーディエンス録音で収録したブートです。
「Night With Heartbreaker」 2CD-R 録音:AUD/A+
Disc 1
1, Be Here Now
2, Stand By Me
3, Supersonic
4, Roll With It
5, D'You Know What I Mean?
6, Cigarettes & Alcohol - Whole Lotta Love (Riff) - Heartbreaker (Guitar)
7, Don't Go Away (Noel Acoustic)
8, Help! (Noel Acoustic)
Disc 2
1, Setting Sun/Fade In-Out (Noel Acoustic)
2, Don't Look Back In Anger
3, Wonderwall
4, Live Forever
5, Champagne Supernova
6, Acquiesce
セットリストを見てみると、前日と比べて途中のノエルのアコースティックコーナーでプレイされていたTalk Tonightがセトリから外されているのが分かりますね(前日のライブについては、数日前に書いたD'You Feel Daydream? -Revisited-の項を参照の事)。さらにIt's Gettin' Better (Man!!)もこの日のみセトリから外されています。
というわけで肝心の中身を見てみましょう。まず音質についてですが、低音から高音まで非常に綺麗に録音されています。バスドラなども音割れを起こさずに録れていますし、オーディエンスの歓声も奥行きがあって、まるで自分がその場にいるかのような臨場感がありますね。Don't Go Awayなどでは、オーディエンスの大合唱もきちんと聴き取る事が出来ます。武道館という劣悪な音響環境の中で、よくここまで綺麗に録音できたもんだなと感心しちゃいますww
そして、ライブの中身ですが、この日は本当にノエルがキレキレで爆発していますね。はっきり断言してこの日の主役は完全にノエル。この日のライブは「名演」と評されたりしていますが、その8割くらいの理由はノエルでしょうね。このツアー以降のノエル(現在含む)は、もうこんなすごいギターソロ聴かせてくれないですからねぇ・・・ww
それを一番感じ取る事ができるのは、Champagne Supernovaですね。なんと演奏時間12分!リアムの歌が終わるのが曲の半分よりちょい手前あたりで、そこからはずっとノエルのギターソロが続きます。本当に凄いです。特に途中からアランのドラムがテンポアップしたところ!当然の事ながらこの日のChampagne Supernovaは今までプレイされてきたChampagne Supernova史上最長でしょうね。oasis史に残る名演奏の一つと言っていいでしょう。
対照的にリアムの方は、3日間連続でライブを行ってきた事もあって声が少々荒れており、Live Foreverなどはかなり辛そうです。それでもバンド全体は安定した演奏を見せており、Cigarettes & Alcoholでは曲の後半からLed ZeppelinのWhole Lotta Loveのセッション、さらには曲の最後にHeartbreakerのメインリフを弾いています。Heartbreakerのリフが弾かれたのはこの日と香港公演の2日間のみなので、この構成のCIgarettes & Alcoholは激レアと言えます!
ジャケットのアートワークもシングルAll Around The Worldのジャケットをいじった作りとなっていて凝ってますw
そういう意味でも外観・中身共に非常に優れたブートレグだと言えるでしょう。今でも時々ブート屋で見かけますし、入手難易度は高くはないと思うので、超オススメです!!
ちなみにこの日のライブは、WOWOWで放送されており、その映像から音声を落としたサウンドボードのブートがいくつか作られています。それもついでに紹介しておきましょう。
「Three Nights In A Judo Arena」 プレス2CD 録音:SBD/A−
セトリは当然ながら、上のブートと同じですが、ボーナストラックが着いているのがこのブートのセールス・ポイントと言えるでしょう。まず、このライブの前にノエルが出演したロンブーの「まぶだち」という番組におけるDon't Go Awayを収録。ライブと同じアコースティックバージョンで歌っており、亮さんの興奮した様子も収録されていて、良い雰囲気です。
そして別のツアーにはなるものの、1995年の来日公演うち、恵比寿ガーデンホール公演からSupersonicとHelloの2曲をクリアなサウンドボード音源で収録。さらには、この3日間連続武道館公演のうち、初日の公演からIt's Gettin' Better (Man!!)をオーディエンス録音で収録。この曲は最終日はプレイされなかったのでありがたいですね。
音質の方は、鑑賞には問題がないレベルなものの、サウンドボード音源にしては幾分こもり気味で、決してクリアとは言えません。また所々でノイズが入るのも気になりますね。AUDかSBDのどちらを選ぶかは、好みの問題とも言えますが、このブートは入手も困難なブートなので、そこまで気にする必要はないかなぁとも思います。
ちなみにWOWOWの映像の方は、「All Around The World 1998」というDVD-Rのブートで見る事が出来ます。
「All Around The World 1998」 1DVD-R 画質:PRO/A
このブートは作成時に業者独自のリマスタリングが施されたのか、それまでの武道館最終日を収録した別のブートよりも画質・音質共に優れています。さらに同年3月のチリ公演も同じくプロショットで完全収録してあり、かなりお得なブートと言えますね。チリ公演の画質は武道館公演の映像よりは劣るものの、ノエルの弾き語りによるLive Foreverや、セトリの最後に新たに追加されたI Am The Walrusのカバーなど、武道館にはないポイントもいくつかあって良い感じです。他にもWOWOW放送時にライブの合間と最後に挿入されたノエルのインタビューや、上で紹介した「まぶだち」出演時の映像も完璧に収録されていて、このブート一枚でかなり充実した内容になっています。入手難易度は高くありませんので、これもオススメです!^^
今日紹介するのは「Night With Heartbreaker」という1998年の来日武道館公演3日間の最終日をオーディエンス録音で収録したブートです。
「Night With Heartbreaker」 2CD-R 録音:AUD/A+
Disc 1
1, Be Here Now
2, Stand By Me
3, Supersonic
4, Roll With It
5, D'You Know What I Mean?
6, Cigarettes & Alcohol - Whole Lotta Love (Riff) - Heartbreaker (Guitar)
7, Don't Go Away (Noel Acoustic)
8, Help! (Noel Acoustic)
Disc 2
1, Setting Sun/Fade In-Out (Noel Acoustic)
2, Don't Look Back In Anger
3, Wonderwall
4, Live Forever
5, Champagne Supernova
6, Acquiesce
セットリストを見てみると、前日と比べて途中のノエルのアコースティックコーナーでプレイされていたTalk Tonightがセトリから外されているのが分かりますね(前日のライブについては、数日前に書いたD'You Feel Daydream? -Revisited-の項を参照の事)。さらにIt's Gettin' Better (Man!!)もこの日のみセトリから外されています。
というわけで肝心の中身を見てみましょう。まず音質についてですが、低音から高音まで非常に綺麗に録音されています。バスドラなども音割れを起こさずに録れていますし、オーディエンスの歓声も奥行きがあって、まるで自分がその場にいるかのような臨場感がありますね。Don't Go Awayなどでは、オーディエンスの大合唱もきちんと聴き取る事が出来ます。武道館という劣悪な音響環境の中で、よくここまで綺麗に録音できたもんだなと感心しちゃいますww
そして、ライブの中身ですが、この日は本当にノエルがキレキレで爆発していますね。はっきり断言してこの日の主役は完全にノエル。この日のライブは「名演」と評されたりしていますが、その8割くらいの理由はノエルでしょうね。このツアー以降のノエル(現在含む)は、もうこんなすごいギターソロ聴かせてくれないですからねぇ・・・ww
それを一番感じ取る事ができるのは、Champagne Supernovaですね。なんと演奏時間12分!リアムの歌が終わるのが曲の半分よりちょい手前あたりで、そこからはずっとノエルのギターソロが続きます。本当に凄いです。特に途中からアランのドラムがテンポアップしたところ!当然の事ながらこの日のChampagne Supernovaは今までプレイされてきたChampagne Supernova史上最長でしょうね。oasis史に残る名演奏の一つと言っていいでしょう。
対照的にリアムの方は、3日間連続でライブを行ってきた事もあって声が少々荒れており、Live Foreverなどはかなり辛そうです。それでもバンド全体は安定した演奏を見せており、Cigarettes & Alcoholでは曲の後半からLed ZeppelinのWhole Lotta Loveのセッション、さらには曲の最後にHeartbreakerのメインリフを弾いています。Heartbreakerのリフが弾かれたのはこの日と香港公演の2日間のみなので、この構成のCIgarettes & Alcoholは激レアと言えます!
ジャケットのアートワークもシングルAll Around The Worldのジャケットをいじった作りとなっていて凝ってますw
そういう意味でも外観・中身共に非常に優れたブートレグだと言えるでしょう。今でも時々ブート屋で見かけますし、入手難易度は高くはないと思うので、超オススメです!!
ちなみにこの日のライブは、WOWOWで放送されており、その映像から音声を落としたサウンドボードのブートがいくつか作られています。それもついでに紹介しておきましょう。
「Three Nights In A Judo Arena」 プレス2CD 録音:SBD/A−
セトリは当然ながら、上のブートと同じですが、ボーナストラックが着いているのがこのブートのセールス・ポイントと言えるでしょう。まず、このライブの前にノエルが出演したロンブーの「まぶだち」という番組におけるDon't Go Awayを収録。ライブと同じアコースティックバージョンで歌っており、亮さんの興奮した様子も収録されていて、良い雰囲気です。
そして別のツアーにはなるものの、1995年の来日公演うち、恵比寿ガーデンホール公演からSupersonicとHelloの2曲をクリアなサウンドボード音源で収録。さらには、この3日間連続武道館公演のうち、初日の公演からIt's Gettin' Better (Man!!)をオーディエンス録音で収録。この曲は最終日はプレイされなかったのでありがたいですね。
音質の方は、鑑賞には問題がないレベルなものの、サウンドボード音源にしては幾分こもり気味で、決してクリアとは言えません。また所々でノイズが入るのも気になりますね。AUDかSBDのどちらを選ぶかは、好みの問題とも言えますが、このブートは入手も困難なブートなので、そこまで気にする必要はないかなぁとも思います。
ちなみにWOWOWの映像の方は、「All Around The World 1998」というDVD-Rのブートで見る事が出来ます。
「All Around The World 1998」 1DVD-R 画質:PRO/A
このブートは作成時に業者独自のリマスタリングが施されたのか、それまでの武道館最終日を収録した別のブートよりも画質・音質共に優れています。さらに同年3月のチリ公演も同じくプロショットで完全収録してあり、かなりお得なブートと言えますね。チリ公演の画質は武道館公演の映像よりは劣るものの、ノエルの弾き語りによるLive Foreverや、セトリの最後に新たに追加されたI Am The Walrusのカバーなど、武道館にはないポイントもいくつかあって良い感じです。他にもWOWOW放送時にライブの合間と最後に挿入されたノエルのインタビューや、上で紹介した「まぶだち」出演時の映像も完璧に収録されていて、このブート一枚でかなり充実した内容になっています。入手難易度は高くありませんので、これもオススメです!^^
2012年2月23日木曜日
Welcome To The Machine
本日もフロイドネタです。ご了承下さいw
今回ご紹介するのは、1977年のアニマルズ・ツアーの中から5月9日に行われたオークランド公演を収録したブート「Welcome To The Machine」です。
「Welcome To The Machine」 プレス2CD 録音:AUD/A+
Disc1
1, Sheep
2, Pigs On The Wing Part 1
3, Dogs
4, Pigs On The Wing Part 2
5, Pigs (three Different Ones)
6, Shine On You Crazy Diamond Part 1-5
Disc2
1, Welcome To The Machine
2, Have A Cigar
3, Wish You Were Here
4, Shine On You Crazy Diamond Parts 6-9
5, Money
6, Us And Them
7, Careful With That Axe Eugene
構成としては、まずツアーの目玉である「アニマルズ」全収録曲の再現演奏(ただしアルバム収録順とは異なった曲順)、次に当時の一つ前のアルバムの「炎」全収録曲の再現演奏、そして最後にMoneyとUs And Themのような定番曲を追加で演奏する、というのがこの年のセトリの基本的な流れだったようです。場合によっては最後にプラス1曲演奏していた場合もあったようで、このオークランド公演の場合は「ユージン、斧に気をつけろ!」が演奏されていますね。
で、肝心のこのブートの中身なんですが、古くからフロイドブートの定番中の定番とされてきただけあって、所々にヒスノイズや軽い音飛びはあるものの、非常にクリアで聴き応えのある高音質オーディエンス録音です。各楽器の音の分離も綺麗ですし、オーディエンスの歓声もきちんと捉えており、盛り上がった会場の様子がとても良く分かります。
この日のライブの面白い点として、Have A Cigarの最後のアウトロでラジオニュースのようなSEが流れるシーンがあるのですが、この日はなんとThe Rolling StonesのYou Can't Always Get What You Wantのイントロが挿入されています!^^
また、同曲の途中でいきなりロジャーとギルモアの二人が歌いながら笑い始めてしまうという面白いハプニングも聴く事が出来ますw
そしてなにより良いのは、ライブ前半の「アニマルズ」の再現演奏!アルバム発売から数ヶ月経ち、演奏もこなれてきたせいか、非常に質の高い演奏を見せています。この日の「アニマルズ」は、このツアー屈指の出来と言っても過言ではないでしょうね。
しかし、一方で欠点も。前述のように「アニマルズ」の方の演奏は素晴らしいのですが、「炎」の方はボーカルの最中に笑い出してしまった点もそうですが、幾分リラックスしすぎている感が否めません。ボーカル二人のタイミングもずれてしまったり、精彩を欠いています。
また、「炎」の方の演奏になると細かい音飛びが多くなってきます。要所要所で断続的に細かい音飛びが発生するので、この時代のAUD録音に慣れていないと気になるかもしれません。
しかし、その後のラスト3曲での巻き返しはものすごく、特に「ユージン、斧に気をつけろ!」の迫るような演奏は、本当に素晴らしいです。「炎」でのグダグダっぷりが嘘のようですww
というわけで、「炎」の演奏がいまいちの感はあるものの、全体的には驚異的な音質で録音されていますし、「アニマルズ」の演奏に関しては一聴の価値有りです!プレスCDという点もポイント高いですね!
割と昔からある名盤ブートなため、今ではかなり安価に入手する事が可能です。入手難易度も高くないのでオススメです!!^^
最後にこの日の同音源をyoutubeで発見したので貼っておきます。参考にどうぞ。1977年のAUD録音とは思えない驚異的な音を聴いてみてくださいww
http://www.youtube.com/watch?v=YJp51wWQBG4
今回ご紹介するのは、1977年のアニマルズ・ツアーの中から5月9日に行われたオークランド公演を収録したブート「Welcome To The Machine」です。
「Welcome To The Machine」 プレス2CD 録音:AUD/A+
Disc1
1, Sheep
2, Pigs On The Wing Part 1
3, Dogs
4, Pigs On The Wing Part 2
5, Pigs (three Different Ones)
6, Shine On You Crazy Diamond Part 1-5
Disc2
1, Welcome To The Machine
2, Have A Cigar
3, Wish You Were Here
4, Shine On You Crazy Diamond Parts 6-9
5, Money
6, Us And Them
7, Careful With That Axe Eugene
構成としては、まずツアーの目玉である「アニマルズ」全収録曲の再現演奏(ただしアルバム収録順とは異なった曲順)、次に当時の一つ前のアルバムの「炎」全収録曲の再現演奏、そして最後にMoneyとUs And Themのような定番曲を追加で演奏する、というのがこの年のセトリの基本的な流れだったようです。場合によっては最後にプラス1曲演奏していた場合もあったようで、このオークランド公演の場合は「ユージン、斧に気をつけろ!」が演奏されていますね。
で、肝心のこのブートの中身なんですが、古くからフロイドブートの定番中の定番とされてきただけあって、所々にヒスノイズや軽い音飛びはあるものの、非常にクリアで聴き応えのある高音質オーディエンス録音です。各楽器の音の分離も綺麗ですし、オーディエンスの歓声もきちんと捉えており、盛り上がった会場の様子がとても良く分かります。
この日のライブの面白い点として、Have A Cigarの最後のアウトロでラジオニュースのようなSEが流れるシーンがあるのですが、この日はなんとThe Rolling StonesのYou Can't Always Get What You Wantのイントロが挿入されています!^^
また、同曲の途中でいきなりロジャーとギルモアの二人が歌いながら笑い始めてしまうという面白いハプニングも聴く事が出来ますw
そしてなにより良いのは、ライブ前半の「アニマルズ」の再現演奏!アルバム発売から数ヶ月経ち、演奏もこなれてきたせいか、非常に質の高い演奏を見せています。この日の「アニマルズ」は、このツアー屈指の出来と言っても過言ではないでしょうね。
しかし、一方で欠点も。前述のように「アニマルズ」の方の演奏は素晴らしいのですが、「炎」の方はボーカルの最中に笑い出してしまった点もそうですが、幾分リラックスしすぎている感が否めません。ボーカル二人のタイミングもずれてしまったり、精彩を欠いています。
また、「炎」の方の演奏になると細かい音飛びが多くなってきます。要所要所で断続的に細かい音飛びが発生するので、この時代のAUD録音に慣れていないと気になるかもしれません。
しかし、その後のラスト3曲での巻き返しはものすごく、特に「ユージン、斧に気をつけろ!」の迫るような演奏は、本当に素晴らしいです。「炎」でのグダグダっぷりが嘘のようですww
というわけで、「炎」の演奏がいまいちの感はあるものの、全体的には驚異的な音質で録音されていますし、「アニマルズ」の演奏に関しては一聴の価値有りです!プレスCDという点もポイント高いですね!
割と昔からある名盤ブートなため、今ではかなり安価に入手する事が可能です。入手難易度も高くないのでオススメです!!^^
最後にこの日の同音源をyoutubeで発見したので貼っておきます。参考にどうぞ。1977年のAUD録音とは思えない驚異的な音を聴いてみてくださいww
http://www.youtube.com/watch?v=YJp51wWQBG4
2012年2月22日水曜日
Echoes Of Japanese Meddle
えー今回は、今まで念願だったとあるライブのブートを紹介する事が出来ます。Pink Floydの伝説の1971年初来日公演、箱根アフロディーテ公演です!
「Echoes Of Japanese Meddle」 プレス1CD 録音:AUD/A+
1, Green Is The Colour
2, Careful With That Axe, Eugene
3, Echoes
4, Atom Heart Mother
5, Cymbaline
1971年という年代を考慮しても本当に高音質な音源で、彼らの記念すべき初来日公演がこのクオリティで録音されていた事はまさに奇跡と言えるでしょうね。初めに司会者の糸居五郎氏が"Ladies and gentlemen, this is Pink Floyd!!"という紹介をされているのですが、そこもバッチリ収録。
これだけの高音質を誇っているこのブートですが、欠点がいくつか。
まず、なぜか当日演奏された順番と収録順が異なっているという点です。以下に当日の正しいセットリストを記載しておきます。
1, Atom Heart Mother
2, Green Is The Colour
3, Careful With That Axe, Eugene
4, Echoes
5, Cymbaline
6, A Saucerful Of Secrets
このブートではそれぞれの曲の繋ぎ目のところを上手く編集してごまかしてありますが、さすがに分かりますww
なので、例えばさっき上に書いた糸居五郎氏の紹介の後にもGreen Is The Colourが始まる前に編集が加えられているのです。
また曲もいくつか欠落部分があるのが残念な点です。具体的にあげるとすれば、Echoesは曲中が短く編集されて約7分ほどしか収録されていませんw
そしてCymbalineも短く編集されてしまっていて、7分半ほどしか収録されていません。さらに↑の当日のセトリを見れば分かりますが、ラストのA Saucerful Of Secretsに関しては、丸々カットされて未収録です。
とはいえ、ここまでの高音質ですから、ぜひ完全収録版がいつの日か発掘されると良いですね。上に上げた欠点を除けば本当におすすめのブートです!
「Echoes Of Japanese Meddle」 プレス1CD 録音:AUD/A+
1, Green Is The Colour
2, Careful With That Axe, Eugene
3, Echoes
4, Atom Heart Mother
5, Cymbaline
1971年という年代を考慮しても本当に高音質な音源で、彼らの記念すべき初来日公演がこのクオリティで録音されていた事はまさに奇跡と言えるでしょうね。初めに司会者の糸居五郎氏が"Ladies and gentlemen, this is Pink Floyd!!"という紹介をされているのですが、そこもバッチリ収録。
これだけの高音質を誇っているこのブートですが、欠点がいくつか。
まず、なぜか当日演奏された順番と収録順が異なっているという点です。以下に当日の正しいセットリストを記載しておきます。
1, Atom Heart Mother
2, Green Is The Colour
3, Careful With That Axe, Eugene
4, Echoes
5, Cymbaline
6, A Saucerful Of Secrets
このブートではそれぞれの曲の繋ぎ目のところを上手く編集してごまかしてありますが、さすがに分かりますww
なので、例えばさっき上に書いた糸居五郎氏の紹介の後にもGreen Is The Colourが始まる前に編集が加えられているのです。
また曲もいくつか欠落部分があるのが残念な点です。具体的にあげるとすれば、Echoesは曲中が短く編集されて約7分ほどしか収録されていませんw
そしてCymbalineも短く編集されてしまっていて、7分半ほどしか収録されていません。さらに↑の当日のセトリを見れば分かりますが、ラストのA Saucerful Of Secretsに関しては、丸々カットされて未収録です。
とはいえ、ここまでの高音質ですから、ぜひ完全収録版がいつの日か発掘されると良いですね。上に上げた欠点を除けば本当におすすめのブートです!
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