2014年3月1日土曜日

The Final Wall In London 1981 SOURCE #5

どうも!久々になりますが、メイン記事?のブートレビューをしましょう。


・「The Final Wall In London 1981 SOURCE #5」


「The Final Wall In London 1981 SOURCE #5」  2CD  録音:AUD/A+

Disc 1
1, Pre-show Announcement
2, Introduction
3, In The Flesh
4, The Thin Ice
5, Another Brick In The Wall Part Ⅰ
6, The Happiest Days Of Our Lives
7, Another Brick In The Wall Part Ⅱ
8, Mother
9, Goodbye Blue Sky
10, Empty Spaces
11, What Shall We Do Now
12, Young Lust
13, One Of My Turns
14, Don't Leave Me Now
15, Another Brick In The Wall Part Ⅲ
16, The Last Few Bricks
17, Goodbye Cruel World

Disc 2
1, Hey You
2, Is There Anybody Out There
3, Nobody Home
4, Vera
5, Bring The Boys Back Home
6, Comfortably Numb
7, The Show Must Go On
8, MC Introduction
9, In The Flesh
10, Run Like Hell
11, Waiting For The Worms
12, Stop
13, The Trial
14, Outside The Wall


リリースされたのは2013年頭くらいだったでしょうか。まず、このブートのおすすめポイントをいかに箇条書きにまとめたいと思います。

①Roger WatersのPink Floyd在籍時最後の公演(2005年の一夜限りの再結成Liveは除く)
②オーディエンス録音だが、恐ろしく音が良い。ブート初心者からマニアまで全員に勧められるレベル。
③演奏の質とテンションがかなり高い。
④ライブ開始前にロジャー本人によるアナウンスが収録されている

①は文字通りなのでいいとして、②について。これすんごいですよ。1980~81年のThe Wallツアーの全公演の中でもトップクラスの音質です。フロイドの全キャリア含んでも同じく音質はトップクラスでしょう。演奏の迫力があり、かつオーディエンスの歓声との音量バランスもいい感じです。
③に関してはこのブート一番のおすすめポイントだと個人的に思ってます。The Wallツアーってオフィシャルから「Is There Anybody Out There? The Wall Live 1980-1981」というライブ盤が出てるんでこんな今回のブートなんていらないんじゃないんかって思われるかもしれませんが、違うんですよ!実はこのオフィシャルライブ盤、タイトルにある通り、80~81年のツアーの公演の寄せ集め(繋ぎ目はないように綺麗に処理されています)なんですね。しかも音のバランスが綺麗すぎて、演奏の迫力がライブ盤にしては足りないんですよね。歓声も小さめですし。まるでスタジオ盤みたい。その一方で今回のブートは演奏のテンションがすごいんです。一曲目(トラック割り上はDisc 1の3曲目)のIn The Fleshのイントロのキーボードの迫力ってこんなにあったんだ!ってびっくりです。ギルモアのギターもかなり練られてパワーが有りますね。オフィシャルライブ盤とは音の太さが違います。リック・ライトもThe Wall製作時にロジャーからクビにされてサポートメンバーに格下げされ、フロイドに愛想を尽かしつつあったと言われていますが、このライブではかなり弾きまくっててノッてますね。Another Brick In The Wall Part Ⅱの後半にあるキーボードソロもオフィシャルライブ盤収録のやつよりアレンジをさらに効かせて弾いてますし、Young Lustのピアノもかなりノリノリです。やっぱりこのライブでのバンド全体の演奏の質が高いってのは、The Wallツアーの各ライブで演奏をどんどん磨いていった集大成ってのがあるでしょうね。ロジャーもいつも以上に役にのめり込んでる気がします。
④の部分は、このブートの大きなセールスポイントのひとつなんですが、ライブ開始前にロジャー本人から開始が10分ほど遅れることをアナウンスする30秒弱のMCが収録されています。演奏には直接関係ありませんが、ツアー全体で見てもこういうのはレアなドキュメントといえるでしょう。ちなみにこれ、後述するブートタイトルには収録されてません。大きなアドバンテージです。


とまぁほめちぎってきましたが、マイナスポイントもいくつか。

①ブートタイトルからもわかるように、同公演5つ目の音源であるため、もう既発タイトルで音が良いものを持っている人にとってはあんま魅力的ではないかも・・・。
②上記の理由により、あんまり売れないんじゃないかと業者に判断されたせいなのか、プレスCDではなくCD-R

①について。そうなんです。これブートタイトルにもあるように同公演5つ目の発掘音源。しかもその中でも高音質とされる「Source#3」と呼ばれる音源と音の傾向と音質が似ているんですね。どっちを高音質と捉えるかは人によりますが。業者の宣伝文によると、同じ人物、もしくは違う人物が隣同士の席でそれぞれ録音を行ったのではないかと書いてありますが、マジでそうなんじゃないかというほどです。そのため、そのSource#3の音源を持っている方(ブートではSireneレーベルからプレスCDで、「The Last Few Bricks」というタイトルでリリースされています)は、全部揃えなきゃ気がすまないって場合以外、必ずしも買う必要がないかもしれません笑
②についても、①が理由になっていますが、あんまり需要がないとブート業者が判断したのか、製造が安価なCD-Rでのリリースになっています。「The Last Few Bricks」がプレスだっただけに惜しい点ですね。


とはいえ、上述したようにロジャーのアナウンスは「The Last Few Bricks」には収録されていませんし、今回ご紹介するタイトルが全く負けているわけではありません。音質の勝負で言えば互角以上ですし。CD-Rではあるものの、数あるフロイドのブートの名盤の一つに数えられるといえるでしょう。オススメ!!!


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