2013年4月14日日曜日

A VENEZIA

本当にお久しぶりです。春休みも色々と忙しく、ブログ更新できてませんでした・・・。ごめんなさい・・・汗
というわけで再開記事の一発目はおなじみPink Floydの映像もので攻めてみようかと思います。


「A VENEZIA」  1DVD-R  画質:PRO/A

1, Pre Concert
2, Jingle
3, Shine On You Crazy Diamond
4, Learning To Fly
5, Yet Another Movie
6, Round And Around
7, Sorrow
8, The Dogs Of War
9, On The Turning Away
10, Time
11, The Great Gig In The Sky
12, Wish You Were Here
13, Money
14, Another Brick In The Wall Part Ⅱ
15, Comfortably Numb
16, Run Like Hell
17, Credit(以下ボーナス映像)
18, German Tour 1988
19, Live In Moscow 3-7 June 1989 (from Rapido, French TV)


前回のこちらの記事でもご紹介したように、1985年にベースのRoger Watersが脱退し、他のメンバーと世界を股にかけた大裁判を行います。世界中が注目したその裁判は、金銭面や他いくつかの条件はあるものの、David Gilmourを中心とした、残りのメンバーによる新生Pink Floydを認める結果となりました。そして1987年、新作『A Momentary Lapse Of Reason(邦題:「鬱」)』を発表。かつてない規模での大々的な世界ツアーによってその復活を印象づけました。今回ご紹介するタイトルは、その『A Momentary Lapse Of Reason』ツアーから、1989年7月15日のヴェネチア公演を、イタリア国営テレビ局であるRai Unoが中継放送した番組から収録したブートになります。まずブート業者の宣伝文句をどうぞ↓

『1989年7月15日のイタリアはベニス公演を最長・最高のクオリティで収録したファン絶対必携映像がボーナスディスクで登場。テレビ放送マスターを業務用ユーマティックテープで保存していたものをダイレクトにデジタル化したとされる、ファンの間で話題騒然となった驚異のアップグレード版(しかもステレオ!!)。現在に至るまで、本テイク以上の品質映像は出現していません。コンサート開始前の特番を15分完璧に収録しており、これだけでも驚かされます。 ライブ前の会場の様子から、画面は一気に現地テレビ局の「RAI」へ。ビデオ時代から同内容のライブ映像を見続けたファンにとっては、その直後の 「Pink Floyd In Venice」の文字の鮮明さ、続くクレジットのキレイさ、そしてステージライトのクリアーさに大きな衝撃を覚えることでしょう。これまで滲んでしまって いた赤色ですら、非常に鮮明に出力されます。メンバーのアップ映像は非常に美しく、「A Momentary Lapse Of Reason」以降の再結成フロイドに否定的なファンですら、その凄まじいまでの画面クオリティに思わず見ってしまうことでしょう。顔や手のアップの肌の 色の出色、更にあの円形のライトの美しさは別格でこれが本当に1989年のビデオ映像であることが信じられない程です。更に素晴らしい事に音声は完璧なス テレオで収録されているのです。インターネットを経由して登場したものですが製作者が「ハーヴェステッド版よりクリアー」と豪語されているとおりの、まさ に常識破りの一枚であり、当時のテレビ放送ですら、ここまでクリアー出は無かったのではないかと思えるほどです。メインは108分の最長収録で、ラストに はボーナス映像として、1988年のドイツツアーのテレビスペシャル(8分)と1989年6月に行われたロシアツアーをレポートしたフランスのテレビ番組 (1分)がそれぞれ高画質で追加収録されています。「こんなに凄いものがまだまだあるんだなぁ」と誰しもが感がいの思いで見入ってしまう驚愕のハイエス ト・クオリティ映像。出来るだけたくさんの人に見て頂きたいという思いを込めて、1989年ベニス公演のプロショット映像の究極版。最高音質盤「THE GREAT GIG IN THE BUDOKAN」を映像から補完する意味で最高のセット企画と言えるのではないでしょうか。オリジナル・メニュー付。』


古くからある定番映像ですが、業者の謳い文句通り、画質と音質は過去最高レベルのクオリティです。さすがに最近のデジタル放送レベルの画質ではないですが、1989年という年代を考えたら十分に高画質です。また、いくつかの曲が放送されていないようなので、完全収録ではなさそうですが、Pink Floydはプロショット映像が少ないバンドなので、十分満足できるでしょう。そしてなによりヴェネツィアという、ある意味ライブをするには特殊な場所に巨大なステージが設営され、当時最新鋭の照明機材と映像スクリーンが設置されている様が圧巻です。メンバーの演奏レベルも良い感じで、縦横無尽に飛び交うレーザーとまぶしいくらいの照明、何メートルあるか分からないほどの超巨大な円形スクリーンに映し出される映像がPink Floydのライブをより一層素晴らしいものにしています。常に当時の最新鋭の技術や機材をステージに持ち込むその姿勢は、ロジャー在籍時からずっと貫かれていましたが、まさにそれを体現したライブと言えるでしょう。Pink Floydのライブは「音と光の洪水」と表現される事がありますが、言い得て妙です。
また、オーディエンスの様も圧巻です。ヴェネチアの海にオーディエンスが乗ったゴンドラがびっしりと停まってライブを眺めています。サン・マルコ広場もとにかく人、人、人・・・。なんと30万人もの人が会場に集まったようです。
後日談ですが、当時のヴェネチア市長はこんなに多くの人がライブを見に来るとは思っていなかったらしく、トイレや宿泊施設の数がパンクして大混乱に陥り、後日辞職させられたようです。


ロジャーが脱退した事で、今までバンドが持っていた独特の「毒」は抜けてしまいましたが、Pink Floydという巨体を過去のものとする事なく、再びコントロールしてみせた意味で、この『A Momentary Lapse OF Reason』ツアーは重要だと考えられます。そしてこの次に発表される、現時点でのPink Floydのラストアルバム『Division Bell(邦題:「対」)』の世界ツアーで、ステージの規模はさらに巨大化していくことになります・・・。


このブートの唯一の欠点といえば、DVD-Rであるということくらいでしょう。ライブ開始前の特番や本編終了後のボーナス映像も共に良好な画質と音質です。演奏内容・画質・音質と三拍子そろった大満足なブートでございました。当日の写真をネットで見つけたので貼っておきます。見にくいかもしれませんが、すんごい人の数ですね・・・笑



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